「先日、指定医の取得が出来たので転職を考えています」

 

直近でタイトルのようなご希望を精神科医の先生方から頂いております。
昨年6月に指定医取得に向けてレポートを申請なさった先生方は、合否が出る時期ですので、指定医の取得が出来たタイミングで今後のキャリアについて再考なさるのは当然かと思います。
 
勿論私共は先生方のご意向を尊重をしたいと思っておりますが、先生の中にはどのような進路に進んだ方が良いのか迷われていたり、全く無計画の先生もいらっしゃいます。 
そこで本日は、参考までですが、過去に他の先生方が進まれた進路の中で多かった進路を2つご紹介したいと思います。
 
早速ですが、その進路とは以下の2つです。
1. 急性期~慢性期の中間程(どちらか極端に偏っていない)の病院での勤務
2. サブスペシャリティの経験が積める病院での勤務
 
<1.について>
指定医の取得が出来る病院の多くは急性期に寄っている病院とも言えます。
救急や幅広い症例の患者様がいらっしゃる事から、比較的忙しい勤務をされてきた先生が多いと思います。
よってもう少しオフの時間を大事にしたい先生、ご家族との時間を大事にしたい先生は多いです。
またオフの時間を大事にしたいからと言っても、指定医となったばかりですので、いきなり完全な慢性期病院へは抵抗があるようです。
(指定医としての業務量が極端に少なくなり、将来的に指定医としてのスキル・ウデが落ちるというお考えがあるようです。)
 
<2.について>
指定医の取得が出来た病院では幅広い疾患は来るものの、専門病院(認知症専門病院や依存症、児童思春期 等が多い病院)ほどの症例が来なかったり、サブスペシャリティを身に付けるには難しいケースもありますので、認知症や老年精神、依存症、児童思春期 等のサブスペシャリティを身に付け、指定医にさらにスキルアップをしようとする先生方もおります。
専門分野を持つ事で専門外来等で病院にさらに貢献(評価アップ・条件アップ)、また開業時には看板としてのインパクトも出て来ます。
近年精神科医は増加傾向にありますので「今後生き残っていく為に!」と仰る先生もおります。
 
以上、ご参考にしていただければ幸いです。

また上記以外にも様々な転職事例がございますので、もし今後の進路について迷っていらっしゃる先生、どのような進路があるのか参考にしたい先生がおりましたら、お気軽にお申し付け下さい。