経験年数と給与提示額は比例するのかどうか?

 

精神科での経験年数と給与額の関係について、実は転職を検討している先生方からご相談を頂く事が多いです。

■ 医師免許取得からこれまで指定医として長年急性期~慢性期の患者様と向き合ってきた。転職時の年収はどれくらいになっているのか?
■ 精神神経学会の専門医・指導医、また認知症や老年精神の専門医・指導医までも取得しているが、転職時の年収はどれくらいになるのか?
■ 指定医は取得していないが、〇〇年の精神科医としての経験には自信を持っている。転職時の年収はどれくらいか?
…etc

本日はこのようなご相談についてお答えしたいと思います。

そもそも転職の際には「自分がどれほどの提示を受けるものなのか?」という事は気になって当然です。
特に、大学医局に長年属されていた先生や、一つの病院に長年いらした先生であれば、尚更 外の世界の事は気になるはずです。

では…経験年数と給与額は比例するのか?についての回答は、「比例しない」という事になります。
理由は以下です。

まず医師免許取得から大凡20年目までは、お持ちの指定医・専門医等の資格やご経験年数に比例して高くなる傾向はあります。
また既に給与相場から考えてもアッパーまで貰っている先生は、それ以上の額にするには副院長や院長といった役職に就任する事で上がる可能性が出てきます。

しかし、21年目以降に関しては平行線となり、先生のご年齢によっては徐々に下降する事もあります。
また、エリアによって給与相場がある程度決まっている為、勤務先の都道府県が変わる事で年収が大きく変わる事さえあります。

つまり、経験年数と給与額は比例するという事にはなりません。

もっと言うと、先生のご経験、ご年齢、お人柄、お持ちの資格、そしてご勤務エリア、現在のご年収状況といった様々な要素によって変わります。
給与額の提示というのは、結構ナイーブな事なのです。

以上が経験年数と給与額の関係性です。

この辺りを先生ご自身が全て理解して転職先候補を絞り込むのは、転職のプロでもない限り非常に難しいと思います。
もし「自分のケースが知りたい」という先生がおられましたら、お気軽にご相談を下さい。