忙しさのバロメーターについて

新たな転職先をお探しになられる際の一つの指標として「仕事の忙しさ」が挙げられると思います。
出来るだけゆったりした環境の中で勤務したいとお考えの先生方もいらっしゃれば、資格取得や経験を積んでいきたいという事で、敢えて救急や急性期などの病院での勤務をご希望される先生方もいらっしゃいます。
ではこういった仕事の忙しさについて確認する際ですが、どういった所を見るとそれが分かるのか、ざっと整理してみたいと思います。

まず一目で分かるのは病床種別があります。
救急や急性期の病棟を持っている医療機関であれば、それだけ入退院などの動きも多く、対応する患者数も多くなり業務としてはハードになります。
また病院の数が少ない所では、地域の基幹病院という位置づけになり、あらゆる患者が一極集中して来院されるような場合もあり、業務がハードになる事も多くなります。
ただしスーパー救急を行っているから、急性期の病棟を持っているからというだけで、どこの医療機関も変わらない忙しさなのかと言いますと、必ずしもそうとは限らない場合があります。
更に忙しい病院、そうでない病院がございますので、その点に関しまして個々の医療機関の状況を確認した方が良いと思います。
意外にも救急の病院でもそこまで忙しくない、なんていう病院が出てくる事もございます。

続いて挙げられるのは、外来や病棟管理での件数という事になります。
当然、担当する患者数が多くなれば、それだけ忙しいという事になるのですが、対応する患者の内容によっても大きく状況が変わる事があり得ます。
例えば病棟管理において急性期患者15名を担当する事と、慢性期患者30名を担当するのでは、数だけ見れば慢性期の方が多くなりますが、実際の忙しさという事で考えますと一般的には急性期病棟の方が忙しいと言われております。
単純に数だけで判断しない方が良いという事になります。

もう一つ考えられる事として、身体合併症患者の対応の有無についてです。
高齢の患者が多い医療機関では、身体合併症の患者が多く入院している医療機関もございます。
こういった医療機関の中には、身体的な対応についても精神科医が深く関わっているような所もございます。
このような場合、精神科医の業務負荷はより大きくなり、その分だけハードになる事が想定されます。

このように忙しさを図る指標にも様々なものが存在しております。
各医療機関の特徴などを把握する事で、表からは見えない実際の忙しさが垣間見えてくる事もございます。
こういった部分を先生方がご自身でお調べになられる事は、非常に骨の折れる作業ではないかと思います。
弊社にご相談頂ければ、こういった部分も含め各医療機関の詳細をお伝えさせて頂く事が可能でございます。
是非お気軽にご相談下さいませ。