私共【精神科医の転職相談室】には、指定医の取得レポートを申請中や既に必要症例が揃いこれからレポート申請をしようとしている先生方から、よく転職のご依頼を頂きます。
直ぐにでも今の病院から転職をしたいという先生であれば、申請から約一年は合否が出ない事もあり、このようなお気持ちになられるのはよく分かります。
そこで本日は、上記のような先生方が転職をする場合、どのような病院が良いのかをお伝えしたいと思います。
早速ですが、ポイントは2つです。
①万が一、レポート、口頭試問をパス出来なかった時の為に予備症例のある病院への転職。
②指定医取得後の給与額として納得出来る病院への転職。
①についてですが、2019年7月以降、指定医の取得制度に変更となっており、口頭試問の実施が加わった事により指定医の取得制度が変わりました。
これまで指定医の取得実績が豊富にある病院であっても、新制度下では油断を許さない状況です。
(レポート症例は少なくなりましたが、決してハードルが下がったという事ではありません。)
そして万が一パス出来なかった場合、新たに症例を集め直さなくてはなりません。
よって可能であれば指定医取得に必要な症例のある病院への転職が望ましいです。
実際に過去、指定医申請中に完全な慢性期病院へ転職してしまい、その後指定医の合格が出ず、結果的に再度指定医の取得が出来る病院へ転職し直した先生もおられます。
②についてですが、せっかく良いと思った病院へ転職しても、その病院で指定医取得の通知が届いた後の給与額が期待値に届かないケースもあります。
事前に指定医取得後の給与額の提示も貰った後、転職をするかどうか判断するのがベターです。
以上の2つがポイントになりますので、転職エージェントに任せっきりも良いですが、先生ご自身でも理解を深めておいて損はありません。
既にお付き合いのある転職エージェントから万が一、完全な慢性期病院を紹介されたのであれば、リスクのある転職である事を理解し、よく検討される事をお勧め致します。
(もしどうしても完全な慢性期病院へ転職をご希望であれば、指定医の取得後に転職をなさるのがベターです。)
冒頭のようなタイミングで転職をお考えの先生は、これらを参考にしていただければ幸いです。