複数の医療機関を比較検討される際に大事な事

精神科の先生方が転職活動を行われる際ですが、中には最初に見学・面接に参加した医療機関に入職が決定されるような事もありますが、多くの場合、複数の医療機関の見学や面接に参加されて最終的に比較検討されたうえで最も良いと思える医療機関にご入職されるケースになります。
より良い医療機関へのご入職を考える際には、比較検討して頂き、一番良い所を選んで頂くというのが理にかなっている事だと思いますが、ただ闇雲に多くの見学や面接に参加すれば良いという訳でもないのではと思います。
大事な事は比較検討されるポイント(先生が転職をお考えになられた際に重要視されていた事)を改めて明確にした上で比較検討される事が大事ではないかという事になります。

とは言いましても、転職したいと思われた理由は1つだけであるとは限りません。
様々な要素が混ざり合っているような場合も考えられます。
こういった場合には逆にどのような医療機関の見学に参加したら良いのか、分かりにくいのではないかと思います。
そこで、このような状況でお薦めしたい活動方法が2つございます。
①は敢えて違ったカラーの医療機関を複数比較して頂く方法、②は今までに行った事が無いような医療機関に敢えて見学に行ってみる、という事になります。
①に関してですが、例えば規模で比較してみる方法などがあります。
500床規模の病院、300床規模の病院、100床規模の病院など、敢えて違った規模の病院を回ってみる事で、最もご自身に合うのはどの病院かを比較してみる方法になります。
また法人の規模別に回ってみるという方法もあるかと思います。
例えば病院を幾つも経営しているような大手法人の病院、一族で代々経営を行っている法人、今回、新たに立ち上げた法人、、、など、どんな法人なのかによって分けて考えてみる、という方法になります。
もっと分かりやすい方法を挙げるとすれば急性期の病院、慢性期の病院、スーパー救急の病院など、行っている医療の内容で分けてみる方法も有ると思います。

②に関しては、今までに実際にご勤務されてきたような医療機関のイメージに近い方が無難な印象を抱かれるかもしれませんが、実は他の医療機関を見てみたら、意外にも非常良く映る事も多いようです。
特に同じ職場で長い間ご勤務されていらっしゃった先生方や、ずっと大学医局に所属しながらご勤務されてきた先生方の場合には、他の世界がどのような物なのか、見えにくかった事も多いように思います。
そのような時には思い切って今までに行った事がなかったような医療機関に行ってみると、知らなかった新たな発見をする事が出来るかもしれません。

このように様々な種類の医療機関を見学して頂く事で、先生方に見合った医療機関がどのような所なのかが明確になっていくのではないかと思います。
ここが明確になれば、あとは、その方向性で候補となる医療機関を探していけば良いという事になります。
こうやってより良い医療機関を見つけ出して頂く事が結果的に転職を成功に導くのではないかと思います。