退職(退局)の申請を行う際に覚えておくべきこと

毎年この時期になりますと翌年の4月からの新たな勤務先が決定し、現在お勤めされている職場や医局に対して退職(退局)の申請を行う先生方が多くなります。
しかし先生方の場合、退職したいと思っても思い通りに話が進まないような場合もあり、苦労される先生方が多いのも事実です。
そこで今回ですがスムーズな退職申請を行うために、これだけは覚えておいて頂きたい2つのポイントについてご説明させて頂きたいと思います。

①退職申請を行う時期について
先生方が苦労されるポイントの1つとして「退職申請を行う時期」の問題があります。
その中でも最も多いのが「職場に対して退職申請をしたにも関わらず、希望の時期での退職を了承して頂けなかった」という問題です。
次の職場が決まりますと、新たな職場への入職時期を決める必要がある訳ですが、大方の場合、少しでも早く入職して頂ければ有難いというお話になる事があります。
しかし希望通りのタイミングで退職する事を認めて頂けず苦労してしまうというケースです。
このような事態にならないようにするためには、何日前から退職申請をすれば受け入れてい頂けるのかを事前に確認しつつ対応する事が大事になります。
確認して頂く際に重要なのは医療機関と先生方との間で交わした雇用契約書や就業規則などを確認して頂くのが良いと思います。
こちらに「退職に関する規程」が記載されています。
ここに何か月前までに申し出するという記載がありますので、ここを確認しつつ、手配が遅れないようにするのが第一です。
また契約形態が有期雇用契約なのか無期雇用契約なのかによっても解釈が変わりますので、まずはどういった内容で契約が締結されているのかを確認しておく事が大事です。
※ちなみに民法では14日前までに申請すれば退職出来るとなっており、ご存知の先生方も多いのではないかと思いますが、これはあくまでも最終手段であって、これを前提にして交渉してしまうような事になりますとトラブルの元になりますので、極力避けた方法を考えた方が良いと思います。

②申請後はこちらから率先して働きかける
退職申請をしている時に意外と多いトラブルとしては「職場(医局)に対して退職の申請をしたにも関わらす、その後、一切何も返答がなく困っている」という事態を招いてしまう事です。
先生方から病院に対して退職届等を提出したにも関わらず、その後、職場の方からは一切何もアクションが無いというケースです。
先生方としては何らかのお返事があるのではないかと待ち続けているのですが、職場から返事がなく次の対応が出来なくて困ってしまうというパターンです。
こういった場合ですが、恐らく待ち続けても返事が頂ける可能性は非常に低いと思われます。
こちらから職場に対してコンタクトを取るなり、働きかけていかなければ事態が進展する事は、まずないと思って頂いた方が良いのではないかと思います。
こちらからお願いしている事ですので、積極的に働きかけるのは気が引けてしまう部分もあるかと思いますが、そこを承知の上で対応して頂いた方が良いと思います。

以上の2つのポイントになります。
医療機関にとって常勤の先生が退職するという事は一大事に値する事です。
そのため強い引き留めにあったり、時には退職届を受理して頂けないなど、思い通りに事が運ばないケースも多々あります。
だからこそ、しっかりした準備や対応を行う事でスムーズな対応を行い、出来る限り揉めない、波風を立てない状態で退職出来るように退職する事が最大のポイントではないかと考えております。