週4日勤務はメリットばかりではない

 

転職をご希望の精神科の先生方、特に指定医をお持ちの先生方から「週4日勤務」のご希望やご相談を頂く事があります。

そこで本日は「週4日勤務(病院勤務の場合)」についてのメリット・デメリットや実情についてお伝えしたいと思います。
先生のご状況やお立場によって、良い/悪いのご判断は変わりますので参考にしていただければ幸いです。

早速ですが、以下は週4日勤務のメリットとデメリットについてです。

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【メリット】
・一週間のうち週3日はフリーな時間となる為、非常勤との掛け持ちがしやすくなる。
・拘束時間が減る為、気持ち的に余裕が出来る。
・週3日は担当患者様を診れなくなる為、業務スピードを上げるなどのスキルが身に付く。(濃い時間が過ごせる)

【デメリット】
・医療法の規定により非常勤医師となる可能性がある。(各病院の規定や勤務時間による)
・他の先生方が週4.5日~週5日で働いている場合は、先生のお立場によって肩身が狭くなる。
・指定医を目指す先生方にとっては、症例を逃す可能性が高まる。
・週4日勤務の場合、週4.5日~週5日勤務よりも給与額は低くなる。
・他の医師が週4.5日~週5日勤務している場合、週4日勤務で週4.5日~週5日分の業務量をこなさなければならない。(週4日勤務によって業務量も減るという事ではない。)
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決して週4.5日や週5日勤務を推奨している訳ではありませんが、以上になります。

「週5日と比較すると給与は下がるけど週4日の方が週5日よりも常勤としてゆったり働ける。」と思ってらっしゃる先生もいらっしゃいますが、業務内容が集約されるだけで一概にゆったり働けるという訳ではありません。
実際に週4日で勤務されている先生方から「日中は忙しくて余裕がない。何とかならないものか?」とご相談を頂く事がありますが、よくよく状況をお伺いすると、週4日でご勤務されている事が多かったりします。
また書類が多い精神科では溜まった書類業務だけで1日が終わってしまうなんて事もあります。(一週間内では残り3日で患者様対応をしなければならないという事になります。)

初めて週4日勤務をご希望の先生方は、案外…この点を見落としているケースが多いのです。

常勤先での勤務日数を考えるにあたり、上記のメリット・デメリットや実情をしっかり考慮する必要があるかと思います。
勿論、最終的な先生のご希望を私共は尊重致しますので、お気軽にご希望を仰って下さい。