求人をモノだと思うと転職後の失敗リスクが高くなる

 

以前、転職希望で相談にいらした精神科の先生のお話です。

先生:「1年前に転職して今の病院に入職しましたが、入職後に今まで聞いていなかった話や当初の話とは違う勤務条件になってしまいました。何とか1年はという思いで勤務を続けてきましたがさすがに来年ここで働く気持ちはありません。」
最初はこのようなご相談でした。

そしてその後、先生からさらにお話を伺っていると、
先生:「そもそも転職の際に利用した〇〇〇〇〇(他社様)のコンサルタントから『精神科は病院の数が限られていますから直ぐに求人のご提案が可能です。早速幾つか求人を送りますね。』と言われて転職をしました。」
という事をお聞きしました。

ここで転職失敗に繋がった理由がよく分かりました。

残念ながら、求人をモノ扱いして先生に提供していたのです。
「精神科の病院は数が限られているから」とか「直ぐに提案が可能」とか「数が限られているからどこの会社も持っている情報」とかそのような言葉に先生は流されてしまったのです。

過去に何度もこのコラムで申し上げていますが、
転職はまずはその科自体について詳しいコンサルタントと是非一緒に進めて下さい。

当然、ただ単に先生の希望を医療機関側に交渉をするだけでは駄目です。
「このような働き方は違う〇〇〇のようなリスクを生む」とか「近年の精神科傾向やニーズは〇〇〇だから交渉はこうするべき」とか「〇〇病院はこのような言い方は嫌う為、違った交渉が必要」とか、つまりはその科に精通していないと絶対に出来ないコンタクトや交渉があるのです。
(同じA病院の情報でも進め方が違えば、その後の転職成功になるのか失敗になるのかも変わってくるという事になります。)

勿論、精神科に詳しい/詳しくないと感じるの先生ですから、仮に私共が精神科に詳しくないと感じられたのであれば是非他社様のコンサルタントを頼って下さい。
これを言うほど、その科に精通するコンサルタントと進める事は大事な事なのです。

求人はモノではありません。
ろくに職場環境の条件を整えないでお話を進めるから失敗するのです。

冒頭の先生は現在他の病院にて勤務しており、現状までで特に問題や不満のお声は出ていません。
これから転職という先生方は上記の事を参考にして下されば幸いです。