指定医レポート申請中に転職するケース

 

私共【精神科医の転職相談室】には、指定医の取得レポートを申請中に、転職をご希望の先生方が多くご相談にまいります。
元々指定医の取得後に転職をお考えであったり、申請レポートから約一年は合否が出ない事もあり、直ぐにでも転職をしたいという先生であればこのようなお気持ちになられるのはよく分かります。

そこで本日は、指定医の取得レポート申請中に転職をお考えの先生にはどのような病院が良いのかをお伝えしたいと思います。 

早速ですが、ポイントは2つです。

①万が一、レポート、口頭試問をパス出来なかった時の為に予備症例のある病院への転職。
②指定医取得後の給与額として納得出来る病院への転職。

①についてですが、2019年7月以降指定医の取得制度に変更となっており、口頭試問が入った事により指定医のハードルが上がりました。
(詳細はこちらのコラムを参照>>https://doctor-seishinka.com/10471
万が一パス出来なかった場合(症例が認められなかった場合も含め)新たに症例を集め直さなくてはなりません。
よって可能であれば指定医取得に必要な症例のある病院への転職が望ましいです。
実際に過去、指定医申請中に完全な慢性期病院へ転職してしまい、その後指定医の合格が出ず、結果的に再度指定医の取得が出来る病院へ転職し直した先生もおられます。

②についてですが、せっかく良いと思った病院へ転職しても、その病院で指定医取得の通知が届いた後の給与額が期待値に届かないケースもあります。
事前に指定医取得後の給与額の提示も貰った後、転職をするかどうか判断するのがベターです。

以上の2つはポイントになりますので、転職エージェントに任せっきりも良いですが、先生ご自身でも理解を深めておいて損はありません。
(万が一、完全な慢性期病院を紹介されたのであれば、リスクのある転職である事を理解し、よく検討される事をお勧め致します。)

上記のようなタイミングで転職をお考えの先生は、これらを参考にしていただければ幸いです。