面接時のNGワードについて

過去に私共の方で見てきた面接で実際にあった出来事として何気なく放った一言が原因で内定が頂けなかった事例が幾つかあります。
当事者である先生方ご本人としては何ら悪気はなく本気で思っていた事を伝えただけのはずなのに悪い印象を持たれてしまった、、、。
というような事例がありました。
そこで今回ですが面接の際に言ってはいけないNGワードについてご説明させて頂きたいと思います。

NGワード①「今すぐにでも退職可能です!」
医療機関からの質問で必ず聞かれるのが入職時期に関する質問です。
医師が不足している医療機関からすれば1日でも早く来て頂きたいとお考えの場合も多くなります。
そこでいつ頃から入職出来るのかについては医療機関側としてはとても気になる点の一つになります。
先生方もそういった医療機関の本音を把握しているが故に医療機関側に喜んで頂けるようにという事でこのような回答をしがちになります。
しかし、まだ職場に在籍している先生であれば普通は業務の引継ぎや病院の医師の体制等を考慮しますと、なかなか直ぐには辞められないものです。
にも関わらず直ぐに退職出来るというのは現職場の事を考えず無責任に一方的に退職するような印象を持たれてしまう事もあります。
この様に思われないような言い方をする事が非常に重要になります。

NGワード②「前職場の悪口を言う」
面接の際に現職場をお辞めになる理由を聞かれる事があります。
ここで意外と多くの先生が回答されるのが「前職場を悪者」にした回答をされる事です。
自分は医療機関側から被害を受けたため退職を決意したという流れです。
しかし実際には、その医療機関には引き続き勤務を継続している先生方もいらっしゃいます。
つまり退職の原因は必ずしも医療機関側だけにあるのではなく先生自身に潜んでいる事も考えられます。
時には敵を作りやすい人なのかと疑いの目で見られてしまうような事も考えらえます。
面接の場でこういった事を勘繰られてしまうのは非常にマイナスが大きくなります。
前職場の悪口だけは言わないようにした方が無難です。

NGワード③「将来的に開業を考えている」
これは特にクリニックでの面接で多い質問になりますが「将来、開業するご予定などありますか?」という質問を受ける場合があります。
先生方の中には何気なく「考えている」ですとか「チャンスがあれば考えてみたい」というような開業に対してポジティブな回答をされる事もあります。
しかしこれは質問をしたクリニック側から見れば「将来的に競合が増える事に繋がる」という見方をされる恐れがあります。
またノウハウを盗まれると疑われてしまうような場合もありますので安易に「開業の予定がある」は言わない方が良いと思います。

NGワード④「勉強させて下さい!」
一見ポジティブな印象を与えそうなワードですが、このワードが通用するのは後期研修医や他科から転科を希望している先生、これから指定医などの取得を目指しているような若手の先生等に限られます。
既に経験がある先生方や指定医をお持ちの先生方が安易にこのワードを発してしまいますと自分の能力に自信がないのでは?という事で疑いの目で見られてしまうような事もございます。
そのような誤解を招いてしまう事はとてももったいないと思います。
安易な発言だけは避けた方が良いと思います。

気が付いた点は以上の通りです。
面接は基本的に一発勝負になります。
そのような時に安易な一言でチャンスを逸してしまう事は非常にもったいない事です。
安易に発言しないように事前にしっかりと対策を練ってから面接に進んで頂く事をお勧め致します。