給与交渉を行う際のポイント

給与交渉に関しては過去に多くの先生方からご相談を受ける機会がありました。
中でも昇給が一切ないという事で度々お問い合わせを頂いた事がございます。
先生方としても勤務している以上は昇給して頂けるに越した事はありません。
そして昇給して頂く事が更なる仕事へのモチベーションアップに繋がる事は間違いない事だと思います。

しかし気持ちの中では昇給して欲しいと考えていても具体的にどうやって交渉したら良いのか悩まれている先生方も多いようです。
そこで一般的に給与交渉を行う際にポイントとなる要素について簡単にまとめてみたいと思います。

まず病院側の立場になって考えた場合、昇給について考える際にポイントとして捉えるのはどんな事かと言いますと大きく分けて2つの要素があるように思います。
1つは病院への貢献度です。
日々の仕事に落ち度が無いかどうか、どれだけ多くの業務量をこなして頂いているのか、勤続年数が長いか短いか等がポイントになると考えております。
当然、他の先生よりも沢山働いて頂ける先生や日々の仕事に責任を持って対応してくれるような先生は病院から好まれること間違いなしです。
2つ目は病院と先生との間の信頼関係という事になります。
院内の職員からの人望が厚い先生、病院が困った時に協力的な先生、必ず約束を果たす先生などは確実に病院から好まれると思います。

こういった事を実践されている先生方に対して病院側が考える事は何かと言いますと、それは「この先生を手放したくない!」という感覚です。
出来る事であれば将来、末永くご勤務して頂きたいという意識が働くはずです。
そのような時に病院側が考える事が「昇給」ではないでしょうか。
昇給する事で、まずは病院の誠意を見せる事、そして出来る限り他の病院よりも好条件を提示する事で他へ転職してしまう事を防ぐという事に繋がると考えます。

そうです。
給与交渉を行う際に一番大事になるのが「先生を手放したくない!」と思って頂く事です。
そのために何をすべきかは、その時の職場の状況を観察して頂き一番喜ばれる事を尽くすという事だと思います。
こういった事を度外視して一方的な交渉を行う事は失敗を招く可能性が高いです。
まずは病院から認めて頂く、手放したくないと思って頂けるような振る舞いをする事が大事だと思います。