明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
さて新年初めは、直近で頂く精神保健指定医の先生方から頂く転職理由(キャリア相談含む)について触れたいと思います。
指定医の先生方は、数年で資格を取ってから初めて本格的なキャリア戦略に着手するケースも多く、私どもへのご相談の内容も単純な「給与や条件面などのアップ」だけでなく、職場環境やライフステージの変化など複数の要素が絡み合っていることが分かります。
そこで、直近で増えている転職理由を分類し、改めて共有をさせていただきます。
今後のキャリアをご検討中の先生におかれましては参考にしていただけますと幸いです。
■転職理由は大きく3パターン
私どもリノゲートが行った過去の調査データから、転職理由は大きく分けて「①回避型」「②事情型」「③希望型」の3つに分類されます。
実際に直近で指定医の先生方から頂くご相談は上記に該当しています。
~~①回避型~~
人間関係(ハラスメントも含む)や組織の方針や体質、業務内容など現職への不満が原因で今後のキャリアを考えるケースです。
~~②事情型~~
ライフステージの変化や家族事情による転職です。子育てや介護を見据えて週4日勤務や当直免除を求める医師への理解が乏しい職場を離れるなどのケースも該当します。
~~③希望型~~
キャリアアップや働き方の希望に沿って転職するケースです。長年の御礼奉公(大学医局所属)を終え、自分本位の働き方を求めるケース、取得した資格を活かし給与やQOL重視の職場に移るケース、専門性(サブスペシャリティ)の強化する為の転職のケースなどが該当します。
■実際の転職理由
指定医を取得した直後や、既に指定医として勤務をしてこられた先生方がライフステージの変化や職場環境の変化により今後のキャリアプランを考えるケースは非常に多いです。
<QOLと給与重視へシフト>
上記の③希望型のパターンです。
指定医取得後は給与アップやワークライフバランスを重視する傾向が強まり、慢性期病院やクリニックへ移る事例も増えています。
特に慢性期病院では比較的週4日勤務や当直回数の交渉が通りやすく、民間病院の年収幅は勤務医(指定医)であれば1500万円~1800万円程、管理職であれば2,000万円超の提示もあります。
さらに地方では高条件が期待できます。
<サブスペシャリティへの強化>
上記の③希望型のパターンです。
児童思春期、認知症、依存症などの経験を強化する、またご自身の興味のある疾患を強化する、所謂サブスペシャリティを付ける為に転職する先生方もおられます。
専門性を高めることは市場価値向上に直結し、将来の開業や高収入にもつながります。
またやりがいを重視する先生方の為、給与は二の次というお声もよく聞きます。
<ライフステージの変化と柔軟な働き方>
上記の②事情型のパターンです。
お子さんが生まれたタイミング、子育てや親の介護が始まるタイミング、またパートナーの方の転居のタイミングによる転職です。
子育てやご両親の介護などによる理由であれば、急変や呼び出しのほぼなく、外来枠も少ない慢性期病院に転職するケースは多いです。
また近年は子育てをしながらオンライン診療のクリニックでご勤務する女性の先生方もおります。
<人間関係の悪化や精神的負担>
上記の①回避型のパターンです。
この回避型による転職の事例は非常に多いです。
多忙な勤務に見合わない給与、医師不足による業務過多、他者からのハラスメント、完全なトップダウン等々、理由は本当に様々です。
また人間関係の悪化による転職は過去を見ても非常に多い理由の一つです。
職場に行きたくない…このケースの先生方は非常にお辛いと思います。
最後に
本日は直近、精神保健指定医の先生方転職理由について共有させていただきましたが、転職を検討・希望するということは先生方それぞれの深い背景が存在します。
特に上記①回避型では、現職が嫌だからこそ次を早く決めてしまいたいという思いになりがちであり、条件マッチングに走りやすい傾向にあります。
それでは、また同じ失敗をしかねない為、転職候補先の医療機関が出てきた際には、是非条件だけのマッチングだけではなく、抱えていた問題が解消されるのか、同じ苦労はなさそうか、希望が叶うのか等、を慎重に検討された上での転職をおすすめいたします。