思い込みは仕事の足かせになる場合があります。

 

今回は精神科だけに関わるお話ではないのですが、仕事上でのちょっとした思い込みが時には大きな足かせになってしまう可能性があるというお話をさせて頂きたいと思います。

 

先日、ある知人(Aさん)にお会いし仕事の話をしてきました。
Aさんですが携わっている仕事の内容としては私共と同じような人材ビジネスになります。
人材ビジネスの中でもSEなどのエンジニアを扱っている会社で勤務しており、エンジニアの中で正社員として転職したい方々を中心に副業の斡旋まで行っているようです。
普段、医師の転職のお手伝いをしている私共にはエンジニアの転職では何が大事なのか、分からない事も多いのでエンジニアを扱う際のポイントについて質問してみました。
その回答の中で一つ興味深いものがありました。

 

 

そもそもエンジニアの転職市場は完全な売り手市場になっており引く手数多の状況になっているようです。
そんな状況もあり各企業はエンジニアの採用に困っており良い人材を採用するためには、それなりの条件を提示して良い人材の確保に乗り出しているようです。
つまりエンジニア本人の意向次第では過去の職場よりも条件の良い職場に入職出来る可能性も高く全体的な給与相場も高騰しているのではないかと推測しました。
しかし実際の給与額の相場は380万円~420万円程度と思ったより低いレンジで推移しているようなんです。
しかもエンジニアの方々が、そもそも転職したいと考える一番の理由については意外にも「新たな経験やスキルを積みたいため」という事のようです。
つまりエンジニアとしてより多くの知識やスキルを身につけるため、それが可能な職場を探すために転職を考えるというイメージのようです。
副業を行う場合にも全く同じようでして、お小遣いを稼ぐために副業を行うのではなく、常勤先で学べない事を学ぶ事が出来る勤務先で副業を行うケースが多いようです。
エンジニアの方々の勤勉さには大変驚かされてしまいました。

 

私個人的には仕事をする理由はお金を稼いで生計を維持する事が最も大きな理由であって、より多くのお金を稼ぐために時には転職する事も視野に入れつつ検討する物であると考えておりました。
私がエンジニアの転職コンサルタントになっていたとしたら誤った解釈をしてしまい良い仕事が出来なかったかもしれません。

 

「仕事=お金稼ぎ」そう思い込んでいた視野の狭さが浮き彫りになってしまいました。
何をするにしても視野を広く保ち思い込みを無くす事で、様々な価値観の方々のご案内が可能になるのではないかと改めて考えさせられました。
今後、先生方のご案内をさせて頂く際にも教訓にしたいと思っております。