今までに騒がれてきた医師不足という問題についてですが、この原因は「医師の偏在」が原因であるという事が囁かれてきました。
これを裏付ける事が、ここ最近の精神科の転職市場でも起こっています。

 

先生方が転職をお考えになる際に以前から人気エリアであった関東では特に東京、神奈川を中心に充足している精神科病院が今までよりも多くなっています。
今の時期つまり9月～10月頃というのは例年、翌年の4月の転職に向けて多くの先生方が転職活動をスタートする時期であると同時に、翌年の3月で退職をお考えの先生方が現職場に対して退職の申し出をする時期でもあります。
つまり医療機関側としては先生方からの退職の話が沸き上がってきたと同時に、その補充を行う必要があり、今の時期というのは比較的、求人案件を獲得しやすい時期でもあるという事が言えるのですが、今年に関しては今の時期においても充足している病院が多くなっており、今まで、いつコンタクトを取っても募集を行っていたような病院ですら充足しているような場合も多くなっているのです。

 

 

この様な状況になりますと先生方が転職したいと考えても採用して頂けるような医療機関がすぐに見つからない、というような状況に陥ってしまう可能性があります。
そうなんです、これからは今までとは違って何かあったら転職すればいい、というような安易な転職がしにくくなる事が考えられるのです。
一度、入職した医療機関である程度、覚悟の上で長期間、勤務して頂く事が求められるのです。

 

そのような働き方をするためには、思い付きの転職ではなく中長期的な視点で考え、長く働けるような職場を探すことが大事です。
そのためにも先生方が今後、何をしたいのか、どんなスタイルで仕事をしたいのか、そこで明確にしておく事が大事なると思います。

 

出来る事であれば不要な転職は避けるべきです。今後は無駄な労力や時間を要す事が先生方の人生を大きく左右する事になる可能性も高いです。
そのような事にならないようにするためにも、今から計画的な勤務が出来るように取り組んで頂く事をお薦めします。