私共【精神科医の転職相談室】には、普段の勤務についてどうしても前向きになれない先生方もご相談にいらっしゃいます。
収入は必要だが、仕事の業務量は少ないに越した事はない。ヒマなくらいが良いという先生方です。
（※お子様の事やご家族の事 等のやむを得ないご事情がおありの先生方に関しては除きます。）

 

以上の事から、
「担当患者を増やさないように入院はあまり取らない方針でいけば良いのではないか。」
「今の勤務先に業務量を落としてもらおうと思っているが、このような時は何と言えばよいのか？」
「今の病院で業務量を落とすには、あえて診れないような態度や行動を取った方が良いのか？」
…etc

 

というようなお考えをお持ちである事があります。

 

 

そこで、まず言える事は、
もし今のご勤務先で以上のようなお考えをお持ちであれば、そのような方針・交渉・態度は取らない方が良いという事です。

 

何故なら、
病院側は在籍している先生方の業務量や働く姿勢や態度をしっかり見ているからです。そして評価をしています。
これは医療業界あるあるですが、一旦付いてしまった悪評価は狭い業界だけに、他の病院間でも広がる事があります。
つまり病院を変えようと思っても、候補病院から断られてしまい、転職がなかなか出来なくなる可能性が高くなります。

 

実は以前実際にあった事例として、私共が複数の病院へ募集確認や状況確認をした時の事です。
ある病院の事務長から「今、あまり働いてもらえていない先生がいる…。本音として今後新しい先生を採用して交代をしたい」という事を仰っていました。
そうなってしまっては今の先生のお立場は非常に厳しいものになります。肩身の狭い思いをされると思います。

 

ではそのような先生はどのようにお仕事の量を減らせばよいのか？と言いますと、
それは大きく分けて2つあります。

 

1. 元々負担の少ない病院（慢性期主体）へ転職をする。
2. 常勤に拘らず、週2～3日勤務の非常勤医師として勤務をする。

 

悪い評判や評価が立つという事は、在籍している他の先生方と比較して明らかに業務量にマイナス差がある場合や、明らかに怠慢な勤務姿勢がみられた時です。
ですから元々の土台（勤務する医療機関）を負担の少ない土台に変えてしまうのです。

 

僭越ながら、先生方は医師である前に人ですから、仕事に対して様々なお考えをお持ちなのは当たり前です。
ひと昔の「医療従事者は自分を犠牲にして、患者に尽くさなければならない。」というイメージも今は社会情勢と共に変わってきています。

先生の働き方改革のご相談は、お気軽にして下さればと思っています。