先生方が転職を考える際の目的の一つとして「ゆったり勤務したい」というご依頼を頂く事も少なくありません。
そのような場合は慢性期寄りの病院を探したり、入退院が少なめで動きの少ないような病院をお探しし、ご紹介させて頂く事が多くなります。
先生からお伺いしたご要望を叶えるという意味では、上記のようなご提案をさせて頂く事は間違いではないのですが、実際にそのような環境で勤務する事が本当に先生にとっての満足度を
アップする事に繋がるかどうか、という点においては必ずしもイエスとは言えない場合もあり得るのです。
どういう事かと言いますと、ゆったりし過ぎている事が、かえって先生方の首を絞めてしまう結果に繋がってしまう可能性があるという事になります。
多くの場合、ゆったり勤務をご希望される理由の多くは、それまでスーパー救急の病院や急性期の病院など、ハードな勤務をされてきたが故に、同じような環境での勤務を継続する事が難しいと判断され、ゆったり勤務が可能な病院への転職を希望されるような場合が多くなる印象です。
しかし今までハードに勤務されていた先生が急激に業務量を抑え過ぎてしまいますと、今度は力を持て余してしまったり手持ち無沙汰に感じてしまうような事に繋がる事があります。
これが結果的には先生方に対して苦痛になってしまう場合もあるという事になります。
つまり単にゆったり勤務する事だけを考えるのではなく今までの業務量よりも負担を減らすというイメージで考えた方が良いという事です。
今までの業務の中で具体的にどんな事が負担に感じていたのか、そこを明確にする事が大事です。
単に「ゆったり勤務」する事が解決策ではない場合があるという事になります。
問題を解決する際には、その原因を明確にする事こそが最も大事な作業になると考えております。
この点を良くご理解して頂ければ、より良い転職を叶える事に繋がると考えております。
「ゆったり勤務」だけが答えではない、この事をお知りおき頂ければ幸いです。