E先生からご相談を頂いたのは、2018年6月でした。
E先生は元々皮膚科医として勤務されておりましたが、学生の頃から興味のあった精神科へ転科するべく、当時は他社様を利用して2018年4月から無事にとある精神単科病院への転職(精神科へ転科)が決まったそうです。

 

実はこれが無事に精神科へ転科とはならなかったのです。

 

ご相談の内容としては、
■普段の勤務がハード過ぎてとても辛い…。
■病院全体で急性期の患者様が多い為、忙しくされている先生は多く、しっかりと指導してくれない。
■指導をお願い出来るような雰囲気が無く、今日一日をどう過ごそうかをいつも悩んでいる。
という事でした。

 

さらに先生から病院名をお聞きしましたところ、先生の仰る事がより理解出来ました。
そちらの病院はスーパー救急を行なっている病院で(必ずしもスーパー救急=忙しいという訳ではありませんが)、確かに症例は多く集めやすく、過去の指定医取得実績もある病院です。
勿論、先生方によってはこのような病院がマッチする先生もいらっしゃると思います。

 

しかし単に精神科へ転科が出来る病院で、指定医の取得ができる病院だからという理由で、飛び込んでしまうと上記のような事になりかねません。

 

E先生の場合は病院のカラーが合わなかったのです。
おそらく以前利用された他社様は病院のカラーを知ってか知らずかわかりませんが、もっとE先生が精神科で勤務するイメージを先生と共有するべきであり、病院のカラーについてもっと考える(知っておく)べきでした。

そうすれば必ずしもスーパー救急を行なっている病院である必要もなく、もっと選択肢はあったはずなのです。
精神科へ転科可能であり、指定医の取得に向けて先生のペースで指導をしてくれるような病院はあります。

 

 

本日お伝えしたかったのは、
先生が精神科へ転科した時にどのような勤務をイメージされているのか、またこれまでの科ではどのような業務量や勤務形態だったのかによって、安易に「転科が可能」「指定医の取得が可能」で飛び込んでしまうのではなく、もっと病院の内情について知っておくべきだったという事です。病院によってカラーが異なるからこそ、指定医ヘのルートは必ずしも一本ではないという事です。

 

その後E先生は2019年4月より私共から紹介をさせていただいた病院にて、今度は本当に無事に精神科医としての道を歩まれております。