「今後も長く医師として勤務を続けたい。」
「70歳までは現役で働きたい。」
「身体が元気なうちは働き続けたい。」

 

転職活動を先生と一緒に進めていると、以上のようなお話を伺う事があります。

 

では長く働く手段はあるのか？
またお住まいを変えるのはなかなか難しい事もあるでしょうから、現在お住まいのエリアで今後も長く働くにはどうすればよいのか？

 

本日はこの点について触れていきたいと思います。

 

 

まず先生ご自身がお元気である事は勿論なのですが、
長く働かれる中で一つの医療機関に20～30年と長く在籍されることはあまり無いかと思います。
中にはそのようなご勤務をされている先生もいらっしゃるかもしれませんが、数としては圧倒的に少数派の先生だと思います。

 

長年のご勤務中で複数回、職場を変える（転職）というのは当たり前の事です。
そして節目である転職の際にポイントを押さえておけば、その後も無理なく働けるという事があります。

 

そのポイントとは何か・・・
先生によってお考えは様々ですが、大きなポイントの一つとして給与額があります。

 

例えば、転職の度に給与額を上げていったとしましょう。
いつかはそのエリアでの上限まで行きつく事になります。（勤務医にはある程度の給与の上限があります。）
上限まで給与額が上がってしまうと後は転職の際に上がる事は極めて困難です。
しかも上限まで出してくれるような医療機関は数が少ないものです。つまり、転職の際に給与条件が大幅に下がってしまう可能性も高いのです。

 

どうしても転職をしなければならない状況になった時に、周りは全て今より条件が悪くなる、という事であれば、
生活レベルも見直さなければなりませんし、特別な理由がない限りそもそも給与額が下がるというのは嫌なものです。

 

 

そこで一つの結論があります。
長くそのエリアで先生が働かれるのであれば、給与は相場くらいで転職をされるのがベターだという事です。
転職だからといって、一気にそのエリア内でトップギアまで給与額を上げてしまうと、今後転職の際には下がる可能性が非常に高くなります。
目先の額に惑わされる事なく、将来的な事をしっかりと考え、医師人生をもっと遠目で見つめてみて下さい。

 

 

給与条件が全てではありませんが、先生が働いた対価として給与があります。
その給与を下げるようなリスクは取らない方が良いとは思います。