例えば先生が今後これまで勤務していた病院を辞め、転職先が既に決まっているとします。
そのような場合、患者様・お世話になった病院へはどのような対応・姿勢を見せれば良いのか?

 

本日はこの事について先生方へお伝えしたいと思います。

 

 

 

まず、してはならない事は、

 

■ 担当患者様を新しい病院へ転院させるよう裏工作をする。
→ これまでの病院からの恩を仇で返すような行為です。先生がこれまで患者様との関係性を築けたのは元々の病院があってこそです。
勿論、患者様は先生に付くのであって、病院に付いていたのではないかもしれません。また患者様のご意向もあるかと思います。
しかし、先生がまず見せる姿勢としては患者様の引継ぎを同病院内で行なうという姿勢です。(言い方は悪いですが、入院患者様は貴重な病院の収入源にもなっています。)
辞める際には狭い業界ですから円満に辞めるに越した事はありません。
患者様まで引き抜いて、後々元々の病院から訴えられるような行為は避けるべきです。(先生がご転職をされた後に患者様のご意向があって病院を移るという事でしたら致し方ありません。)

 

■ 喧嘩別れをする。
→ 上記もしましたが狭い医療業界です。学会等で顔を合わせるかもしれませんし、今後肩身の狭い思いをさせるのは先生です。
どんな理由があれ、お辞めになる際には礼を尽くしてお辞めになるに越した事はありません。
不満をぶちまけてお辞めになる事はお勧め出来ません。

 

以上は最悪の場合、先生個人の問題ではなく、病院同士の関係悪化に繋がる場合もあります。

 

 

お辞めになる際の対応・姿勢としては、
まず病院側に正式に意向を伝え、了承をしてもらう。
在籍の先生に感謝の意を示しながら、院内で患者様の引継ぎを行ない、患者様へもアナウンスをする。
大凡これで円満な関係を保ったまま退職となるかと思われます。

 

これからの時期はまた退職の申請をされるという先生もいらっしゃるかと思います。
くれぐれも後々の揉め事に繋がるな事は避けるべきです。