私共【精神科医の転職相談室】の下へは、
「常勤で働くより、責任の軽い非常勤で掛け持ちをして気軽に働くのも良いかな…」
と仰る先生方もいらっしゃいます。
特に小さいお子様がいらっしゃる等のご家庭のご都合で上記のような事をお考えの女性医師の先生方が特に多いです。
本日の常勤と非常勤の責任について検証したいと思います。
まず、患者様への医療提供という意味での責任は同じです。
患者様としては常勤の先生であっても非常勤の先生であっても見え方は変わりません。
そもそも医療行為辞退に責任の重い/軽いはあってはならないものです。
では働き方についてはどうでしょうか?
常勤の場合、外来勤務の日はなかなか休めません。
しかし他の日であれば柔軟に勤務日を代わってもらったり、また有給休暇の取得もしやすい為、お休みも取りやすいでしょう。
特にご家庭のご都合がある先生に関しては、最初から院内では周知の事であり、周りからサポートを受けやすい環境下にあります。
そして非常勤の場合ですが、同じく柔軟に働けるのか?と言いますと、答えは否です。
そもそも非常勤は常勤医師では補えない部分を入ってもらっている状況です。言わばサポートメンバーです。
つまりそのサポートメンバーが抜ける・休むとなると医療機関は非常に困るわけです。
先生が担当するその曜日のその時間帯の縛りは常勤以上と言えます。
週4日で常勤として働いている先生と週4日非常勤の掛け持ちで働いている先生の勤務縛りは後者の先生の方が強いのです。
勿論このような現状をご存知の先生は多いと思います。
しかし私共は冒頭のように、非常勤の掛け持ちを軽いお気持ちでお考えの先生には必ずこのような忠告をさせていただいております。
非常勤だからこそ、非常勤先での先生の存在は大きいのです。
今後非常勤の掛け持ちをお考えの先生は以上を頭の片隅にでも入れていただければ幸いです。