近年精神科へ進む先生方が多くなってきており、私共【精神科医の転職相談室】へも多くの研修医の先生方からのご相談が増えております。
 

 
そんな中で本日ご紹介したいのは、後期研修1年目からのアルバイトについてです。
実際に「精神科で指定医を目指しながら、週1日のアルバイト(非常勤)をしたい」というご相談は少なくありません。
 
 
まず可能か不可能かで言いますと、精神科1年目(後期研修1年目)からのアルバイトは可能です。
初期研修中は縛りも多く、アルバイトは禁止されていますので、後期研修から行ないたいと考える先生方のお気持ちは御尤もです。
 
しかし、これまで多くの精神科病院とやり取りをする中で、またこれまで多くの先生方を見てきた中で言わせて頂きますと、
後期研修1年目からのアルバイトはあまりオススメ出来ません!
正直申し上げますと、しない方が良いと思えるのです。
 
その理由は…
 
1.「本来であれば指定医を目指すべき医師が常勤先の勤務に専念しないというは如何なものか!?」というお考えを持つ病院が多い。
2. そもそも臨床経験が浅い中で出来るアルバイトが限られる。
3. 臨床経験の浅い先生を雇うのは医療機関側としては不安。
4. アルバイト求人はそもそも即戦力の先生を募集をしている為、教育などという概念がない。
5. 精神保健指定医の取得の為の症例集めに支障が出る。(勤務日数を減らす事で症例が集め辛くなる事も考えられる)
6. 後期研修1年目~指定医取得までの期間は今後の精神科医としてのベースとなる大事な期間である。
 
という理由がございます。
 
また臨床経験を数年積む事が出来たのであれば、そして指定医の取得が出来たのであれば、
出来るアルバイトの幅は広がりますし、本来はアルバイトについて考えるタイミングはそこだと思います。
 
 
後期研修からのアルバイトに関しましてはしない方が良い!
これが私共の結論です。