全国の精神科病院の中には院内の医局に、個々の先生用の個室がある病院があります。
個室は他の先生方の目がない為、伸び伸び出来る、ストレス軽減に繋がるという考え方もあると思います。
本日は個室に関わる、とある病院で起こった内情の変化についてお伝えしたいと思います。
転職に関わる重要な事ではないかもしれませんが、個室の有無に対する考え方・見方が変わるかもしれませんのでお伝えをさせて下さい。
(病院見学の際に参考にして頂ければ幸いです)
まず個室の有無に対する先生方のお考えは
① 絶対に有った方が良い!
② 有るに越した事はないが、無くても特に気にしない。
③ 有っても無くてもどちらでもよい。
のいずれかではないでしょうか。
ここまでの話の流れですと、やはり個室は有るに越した事はない!という事になります。
しかし、とある病院では個室を無くした事により、ある変化が起こったそうです。
(その病院は元々個々の先生用に個室があったようなのですが、病院内部の一部を工事した際に個室のスペースが撤去となり、一部屋の集合型の医局になったとの事でした)
これまで個室があった時は先生同士でコミュニケーションを取る事はあまりなく、必要最低限の業務的なコミュニケーションしか取らなかったようです。
しかし集合型の医局になってしまった事で、業務以外のお話も程良く生まれ、先生同士がよくコミュニケーションを取るようになったとの事でした。
結果的に医局と病院が明るくなったような雰囲気が生まれ、以前無かったような先生方の連携も出てきたとの事でした。
以上は一例ですが、個室は見方を変えれば閉鎖的なスペースです。
先生は医局内ではお一人で籠ってしまう状況です。
上記の「個室は有るに越した事はない!」という考え方、必ずしもそうではないと思います。
結局のところ本日の内容で何が言いたいのかと言いますと、
個室の有る無しは院内での過ごしやすさと必ずしもイコールではなく、また個室があるというだけでその病院が医師に対する配慮がなされている良い病院とは言い切れないという事です。
本日は余談を失礼致しました。