インターネット等で精神科医師募集の求人をこれまで見た事のある先生方は多いと思います。
それらは紹介会社が出している求人、医師転職のポータルサイトが出している求人、医療機関がホームページに出している求人、何れかだと思います。
求人には幾つか項目がありますが、その中でも給与額というのは気になる項目の一つではないでしょうか?
その中でもよく目にするのが、年収1200万円~1800万円というように「〇〇〇〇万円~〇〇〇〇万円で応相談」という下限から上限まで幅のある額の表記です。
ただ転職時の心理として、どうしても上限の方の額を見てしまう、そして期待してしまうという事はありませんか?
実際に私共が過去に対応をさせて頂いた先生方の中にも、そのような見方をされている先生が多かったのです。
そこで本日は上限額についての中身や見方についてお伝えしたいと思います。
早速求人票の給与額の上限についてですが、実は出している紹介会社や医療機関によって設定額は違います。
また「求人内の給与額については必ずこの金額で出してください。」という決まりや医療機関側からの要望はありません。
つまり同じ医療機関の求人であっても、出している会社や出す人が違えば上限の金額が違うという事になります。
では求人を出す人・会社による『設定額の違い』とは何かと言いますと以下の通りです。
ケース①:給与項目に記載の上限金額は、週4日勤務時の経験豊富な指定医の先生の額としている。
ケース②:給与項目に記載の上限金額は、週4日勤務時で経験豊富な指定医の先生が当直を行なった際の当直料も含めた額としている。
ケース③:給与項目に記載の上限金額は、週5日勤務時の経験豊富な指定医の先生の額としている。
ケース④:給与項目に記載の上限金額は、週5日勤務時で経験豊富な指定医の先生が当直を行なった際の当直料も含めた額としている。
※絶対に出ないような高額を記載する事は、後々先生方から信用を失いますのでそのような事はありません。
以上の通り、上限額に記載にはそれぞれの隠れた内容の違いがあるのです。
当然、額は ①<③、②<④ となります。
そして求人票の額は必ずその通りとも言い切れません。
面接後に医療機関側からの評価が非常に高い場合は、そもそもの求人票記載の額を超えて提示される事もしばしばです。
結論として、
インターネット等に掲載されている求人を一方的に閲覧している段階では、求人票の給与額はあくまでザックリとした金額であり、あまり参考にはならない事もあるという事です。
もし先生が給与額を重視していて、インターネット求人を一方的に見るばかりで何もアクションを起こされていないのであれば、
一度気になる内容の求人にお問い合わせをする事をお勧め致します。