ここ最近、弊社宛てにご相談をいただく先生方の傾向を振り返りますと、まず圧倒的に多いのが他科から精神科への「転科」を希望されている先生方です。
転科と同時に精神保健指定医(指定医)の取得を目指したいとのことで、指定医の取得が可能な病院を探してほしいというご相談になります。
次いで多いのは、50代後半〜60代のベテラン指定医の先生方からのご相談です。
この年代の先生方の場合は、定年退職を目前にして、退職後の新たな勤務先を探してほしいというケースになります。
いずれにしましても、多くの先生方からご相談をいただけることは弊社としても大変ありがたく、できる限りのサポートをさせていただくことをお約束いたします。
しかし、だからといって転職が必ずしもスムーズに進むとは限りません。
むしろ、上記で挙げた2パターンのご相談内容の場合、ここ最近はかなり苦戦してしまうケースが多くなっています。
では、なぜ苦戦する傾向にあるのか、その理由をご説明いたします。
まず、精神科への転科を希望される場合、面接にて「志望理由」は必ず問われる重要な質問です。
以前であれば、「以前から精神科に興味があったため」「精神疾患の患者数は今後も増える可能性が高く、将来的にニーズの高まりが期待できるため」といったフワッとした理由でも、問題なく採用されることが多くありました。
しかし最近では、このような一般的な内容だけでクリアすることは難しくなっています。
「なぜ他の科ではなく精神科なのか」という、より具体的かつ明確な理由への回答が求められており、ここをクリアできなければ、ほとんどの場合において見送られてしまう(NGとなる)のが現状です。

もう一つの定年退職に関する件ですが、50代前半の指定医の先生であれば、検討してくれる病院の選択肢はまだ広がります。
しかし、それ以上の年齢(50代後半〜60代以上)になると、いくら指定医の資格をお持ちであっても、前向きに検討してくれる医療機関は一気に少なくなります。
つまり、定年退職を迎えてから次の職場を見つけ出すことは極めて難しくなる、ということです。
定年後も勤務の継続を希望される場合は、定年制のない医療機関を早めに探しておくか、定年後も継続雇用してもらえる職場を早い段階で見つけ出しておくことが非常に重要です。
これは精神科医のキャリアを考える上で極めて重要なテーマであり、定年を迎える前に手を打つことが求められます。
以上のように、精神科医を取り巻く転職環境は日々厳しさを増しています。
こうした事態に直面してから動こうとしても、手遅れになってしまうことも少なくありません。
取り返しのつかない状況を避けるためにも、できるだけ早い段階でキャリア戦略を講じることが重要だと考えております。
現状のキャリアに少しでも不安を感じている先生方は、まずはどうぞお気軽にご相談ください。