私共【精神科医の転職相談室】へは過去に転職に失敗をしたからこそ、今度こそは精神科に強い会社にサポート(求人紹介をはじめとする転職全般のご支援)をお願いしたい、とのご依頼を頂くケースもございます。
そのような中で、これまでに私共へご相談のあった先生方が、なぜ過去の転職で失敗をしてしまったのか?ということを伺っていきますと、以下の点が出てきました。
今後転職活動や現在転職活動をされている先生方も多いかと思いますので、本日はこの点について共有させていただきます。
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1:内部情報を知らないまま転職する
病院の内部事情を知らずに転職すると「症例が集まらない」「給与は高いが職場環境が悪い」などの理由で早期退職に繋がってしまうことがあります。
面接では良いことしか聞けない場合もあるので、内部情報に詳しい信頼できるコンサルタントから情報を得ることが重要です。
相場より極端に高い給与を提示する求人は高い離職率や過酷な勤務が隠れている可能性があるので注意が必要です。
2:精神保健指定医の取得直後の転職
指定医を取得した直後に(指定医としての経験が少ないまま)慢性期病院へ転職し、その後スキル面から転職先の病院で肩身の狭い想いをなさっているケースもあります。
指定医取得後は指定医としてある程度の急性期でのご経験を積むことも重要です。
3:高待遇に心を奪われる
「ゆったり勤務がしたい」と考えていた先生が高年収の求人に惹かれ入職したものの、実際は忙しさが増してしまったという失敗談もあります。
迷った時は、最初の目的やご希望の優先順位を振り返り、見直すことも重要です。
4:条件の優先順位を決めない
求人を比較する際に、希望条件の優先順位を付けないと何を基準に選べば良いか分からずミスマッチに繋がる可能性もあります。
これは選択肢が多くなればなるほど、案外選べなくなります。
コンサルタントと一緒に譲れない条件を整理することをお勧めします。
5:「ゆったり勤務」の誤解
求人票にある「ゆったり勤務」は人によって意味合いが異なります。
先生のご経歴やご経験によって「ゆったり勤務」のつもりが「そこそこ忙しい」だったケースがあります。
また急性期の医師が慢性期の環境に移ると刺激が足りず物足りないと感じることもあるため、具体的な業務内容や医師体制、症例構成などの確認も必要です。
6:将来性を確認しない
医療機関の未来像を聞かずに入職し、数年後に病床削減や方針転換、経営悪化に巻き込まれる例もあります。
面接では院長や理事長に今後どんな医療を目指しているか 等々様々な角度から質問をすることで、長く働ける職場かを見極めることも必要です。
7:紹介会社の圧力に流される
とある先生は雇用契約も結んでいない状況下で、紹介会社の担当者に「この求人、条件は今しかない」「ここまで来たら断れませんよ」と強く圧をかけられ、断り切れずに入職しました。
結局納得のいく入職ではなかったが為にその後に早期退職に至りました。
合わない案件を断る権利は先生方にありますので、このような圧に屈する必要はありません。
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今回は上記7つの視点をご紹介しました。
「自分は大丈夫」と思っていても、失敗してから気づく先生方は過去意外に多いです。
もし少しでも不安があるようでしたら、お気軽に私共【精神科医の転職相談室】にご相談ください。
