メンタルクリニックの譲渡・承継を考える院長先生のお悩みとは

 

私共リノゲートがメンタルクリニック専門で譲渡・承継のご支援をさせていただく中で、これまでクリニックを運営されている院長先生方から様々なお悩みや不安を数多く聞いてまいりました。
本日はそのお悩みや不安に対して、概略的ではありますがどのようなことが重要・必要なのかをお伝え出来ればと思います。

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【後継者が見つからない不安】
精神科クリニックを含む多くの医療機関では、長年通ってくれる患者さんを信頼できる後継者に引き継ぎたいのに、その後継者をどう探せばよいのか分からないという声が多く聞かれます。
特に地方にあるクリニックでは、「こんな場所を引き継ぎたい人はいるのだろうか」と疑問を抱く先生もいます。
また、親族や従業員に後継者がいないケースでは、第三者への譲渡が選択肢となりますが、適切な買い手を見つけるには専門的なネットワークが必要です。

【後継者の育成と選定】
後継者候補が身近にいる場合でも、医師免許の有無や経営経験に不安が残ります。
資格を持っていても経営や財務の知識が不足している場合は、長期的な視点で育成することが重要です。
引継ぎ期間を設けて徐々に業務に慣れてもらうことで、患者や従業員からの信頼を得やすくなります。

【クリニックの価値がわからないお悩み】
ご自身のクリニックにどれくらいの価値があるのか見当がつかないという声も多く聞かれます。
特にクリニックを譲渡する場合、財務状況だけでなく患者数や診療内容、設備の状態や従業員のスキルなど、さまざまな要素を総合的に評価しなければなりません。
立地や地域での信頼といった無形の価値も評価に含める必要があります。
売り手としては、長年築いてきた価値を適正に評価してもらうために専門家のサポートを受けることが重要です。

【引退後の生活資金と借入金への不安】
院長先生が譲渡を考える際、引退後の生活資金や残っている借入金の返済に対する不安も大きいです。
譲渡によって得られる資金や退職金がどの程度になるのか、借入金がどのように整理されるのかを事前に把握し、専門家と相談しながら資金計画を立てることが重要です。

【患者さんと職員への配慮】
クリニックは患者さんや職員スタッフとの信頼関係で成り立っています。
そのため、経営者が変わることを患者さんにどう伝えるかは非常に重要です。
新しい院長がしっかりと挨拶し、治療方針やクリニックの基本方針に変化がないことを説明することで、患者の不安を和らげることができます。
職員もクリニックの安定運営に欠かせない存在であり、引継ぎ期間中に新院長との信頼関係を築くことが求められます。

【職員の雇用を守りたい】
長年支えてくれた職員の雇用を守りたいという思いは、多くの院長が抱える大きな悩みです。
第三者への譲渡や後継者への承継では、雇用条件や引き継ぎ後の体制を明確にし、職員が安心して働き続けられるように配慮する必要があります。

【譲渡・承継プロセスへの不安と負担】
譲渡プロセスが複雑で、どのように進めたらよいかわからないという声も聞かれます。
例えば、候補者の探索やマッチング、面談や条件交渉、契約締結までには多くの手続きが伴います。
さらに、譲渡後も一定期間院長がクリニックに残り、買い手をサポートするケースが多いですが、その範囲や期間を明確にしないとトラブルの原因になります。

【情報漏洩と秘密保持の心配】
譲渡の相談をする際、クリニックの売却情報が外部に漏れることを心配する院長もいます。
しかし、多くの譲渡支援サービスでは秘密保持契約(NDA)を締結し、情報が外部に漏れないよう徹底して管理します。
安心して相談するためにも、初期段階で守秘義務の扱いを確認することが重要です。
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~~悩みを解決するための第一歩として~~
上記のように、院長先生が抱える問題や不安は多岐にわたります。
後継者選定や価値評価、職員とのコミュニケーション、税務面の課題など、個人で解決するのは容易ではありません。
だからこそ、早い段階から専門家に相談し、計画的に準備を進めることが大切です。
無理に承継へ誘導されるのではなく、相談だけでも行うことで自分の状況を客観的に把握でき、クリニックと自身の将来の選択肢が広がります。
第三者への譲渡を選択する場合でも、専門家と協力して適切な買い手を選定し、患者さんや職員の安心を確保する体制を整えることが重要です。

院長先生が築いてきたクリニックは、地域にとってかけがえのない資産です。
その未来を守るために、疑問や不安を抱えたままにせず、ぜひお気軽に私共へご相談ください。