採用面接後にあり得ない圧を受けてしまった事例

 

本日は、以前私共へご相談にいらした先生の事例を紹介します。

この先生(以下K先生)は、当時とある紹介会社経由で某病院への転職を検討されていました。
しかし、採用面接を終え、その後その病院から採用オファーが届いてから困った事が出てきたという理由で私共へご相談がありました。

K先生が仰るには、採用オファーが届いてから、この紹介会社・病院から「もうここまで来たら断れませんよ。既に入職に向けて準備していて、外来の予定も組んでいますよ」という圧力をかけられていたのです。
ちなみにK先生は採用オファーを貰ってから、入職の意向を先方に伝えたり、雇用契約を締結していない状況でした。
ただ面接後に採用オファーを頂いただけの状態だったにもかかわらず、圧を掛けられていてお困りでした。
(この病院側から損害賠償などを求められないか、まで気にされている状況でした。)

正直このようなお話を先生から聞き、驚きました。
まだこのような手法で先生方の転職を斡旋、医師の招聘をしているところがあるのかと…。

このような事に惑わされない為に、以下の2点を覚えておいてください。

①応募し面接に行ったからと言って、採用オファーに対し受ける意向を示したり、雇用契約を締結していなければ断る事が出来る。
②求人側(医療機関側)も採用オファー後に医師から断られたからといって、断った医師に責任を問う事は出来ない。

ですから、採用面接へ行ってみて違うと思うのであれば断って良いのです。
そもそも転職活動は、先生・医療機関の双方の同意がない事には話は進みませんし、先生にとって良い環境へ飛び込む為の活動です。

転職活動において、もし上記のような事が起こっている、もしくは今後起こった際には、偽りの圧力には屈しないで下さい。
このようなケースで話を進めてしまい「入職して良かった」となるケースを私共は知りません。
大抵、入職後にもトラブルになる可能性が高いです。

面接に行った医療機関側から、採用オファーを頂いた後の選択権は先生にあるという事を改めてご認識いただき、仮にオファーを断った後の(私共含む)紹介会社に対する気遣いなども不要です。

最終的にK先生は、私共から提案を参考にこれまでの経緯を説明をしながら、この病院と紹介会社には断わりを入れました。
その後、お知り合いの先生から誘われていた病院へのご入職が決まったようです。

今回紹介しました事例につきましては当たり前の事ではありますが、いざ転職活動を進めていると冷静な判断が出来なくなる場合もありますので、是非お気を付けください。