全国各地の精神科の医療機関の中には、過去に何らかのトラブルや事故を起こしてしまった所も少なくありません。
例えば職員による患者に対する暴力であったり、病院側と医師との間でトラブルが発生し医師が一斉に退職してしまった医療機関であったり、経営が破綻してしまい再建を図っている医療機関など、、、様々な事例があります。
こういった医療機関につきましては、内容によってはテレビニュース等を通じて大々的に告知されてしまう場合もあれば、インターネットで検索して頂ければ当時のニュースが直ぐに上がってきたり、人伝に情報が広まるなどして多くの先生方の耳に入っている場合も多くなります。
一旦こういった悪い事象が起こってしまいますと、それ以降は医療機関に対する悪い印象だけが残ってしまい、先生方からも敬遠されてしまう事がほとんどになってしまいます。
このような背景から、こういった医療機関においては入職を希望される先生が少なく、医師を上手く採用する事が出来ずお困りになられている所が非常に多いという現実があります。

しかし事象が起こってからしばらく経った後に、こういった医療機関にコンタクトを取り、その後の状況等について詳しく確認したり、実際に訪問してみますと、事象が起こった当時とは全く違った印象を受ける場合も多いです。
むしろ当時の印象は全て払拭されており、とても良い印象の医療機関に生まれ変わっている事もございます。
当然、医療機関側としましても事象が起こった後、病院を立て直すために、信用を取り戻すために必死に活動されている所がほとんどでして、その結果が表れて、その後は全く別の医療機関に変貌しているような場合もあります。

実はこういった医療機関ですが、転職活動を行う際には狙い目の一つになる場合もございます。
応募を希望される先生方が少ない場合が多いため、採用活動が上手くいっていない事も多く、やむを得ず近隣の医療機関よりも好条件で募集を行っているような事もございます。
また、過去の二の舞にならないように細心の注意を払いつつ病院の運営を行っているため、先生方がご勤務される際の環境に対しても隅々まで配慮が行き届いているような事も多く、結果的に非常に働きやすい職場環境である場合も多くなっております。

転職活動を行う中で、仮にこのような医療機関が出てきた際ですが、一旦は過去の先入観を拭い捨てて頂き、現在の医療機関がどうなっているのかについて、お調べになられる事をお薦め致します。
こういった作業を行って頂く事が、結果的に良い医療機関をお探しする事に繋がると考えております。
是非お知りおき下さいませ。