転職先の候補が絞り込めない時の対処法について

転職活動を行う際ですが、その目的や理由は必ずしも一つとは限らない場合も多いのではないかと思います。
それ故に具体的にどのような医療機関に転職したら良いのか、その絞り込みが上手くいかずお困りになられるケースも少なくないのではないかと考えます。
このような場合ですが、敢えて候補を一つに絞り込むのではなく、複数の違った特徴を持っている医療機関の院内見学や面接に参加して頂く事をお勧め致します。
そしてご自身の目で実際に見て頂き、お話をお伺いされたうえで、最終的にどの医療機関へ転職するのが最も相応しいのかについてご判断して頂くのが良いのではないかと考えております。

過去に実際にあった例についてご説明させて頂きます。
当時ご案内させて頂きましたY先生ですが、それまでに救急から慢性期まで幅広く対応されており、また分野に関しましても認知症、依存症、児童思春期など様々な分野にて研鑽を積まれておりました。
しかも、どの分野に対してもご興味をお持ちになられていた事もあり、候補を一つに絞り込むことが大変難しい状況でした。
そこでご提案させて頂いたのが候補となる医療機関を4つに分類して、それぞれの医療機関の見学、面接にご参加頂き、その上で最終的に最も興味をお持ち頂けた医療機関に転職して頂くという内容です。
まず1つ目の医療機関は、いわゆる慢性期の病院になります。
外来が少なく入院患者は高齢者がほとんどで、統合失調症・認知症が多い医療機関です。

2つ目はスーパー救急を行っている医療機関です。
措置入院の件数も多く児童思春期なども含め幅広い症例を扱っている医療機関になります。
3つ目は認知症専門の病院になります。
患者は全て認知症という事になります。
4つ目は急性期と慢性期の中間的な医療機関で、やや依存症を多く扱っている医療機関という事になります。

このように特徴の違った4つの医療機関の見学と面接にご参加頂き、それぞれの特徴や諸条件等をご確認して頂いた結果、4つ目の医療機関にご入職して頂く事が決まりました。
先生としましても、事前に頭の中でイメージしていた内容と実際に訪問させて頂いた時の印象に大きな差があったようで、こうやって複数の医療機関を見る事が出来て大変参考になったと評価をして頂きました。

転職先の候補を一つに絞り込む事が難しい際ですが、今回の事例のように対応をして頂ければ、結果的に絞り込みの精度が高まるのではないかと考えております。
お悩みの際には是非ご参考にして頂けますと幸いです。