採用面接では何を質問するべきか?  ~~質問内容の実例を紹介~~

 

精神科医の先生方の転職サポートをさせて頂く際、転職先候補となる医療機関側との採用面接は必須ですが、その際私共も(先生側の人間として)面接に同席させて頂く事がほとんどです。
本日はその面接での一幕を切り抜き、先生へ共有したい事がございます。

ちなみに、面接に同席させていただく理由は、元々の諸条件の確認や後で面接時に言った言わないの論争防止などの理由があり、また面接時/面接後の交渉事を行なう際にも私共の同席は先生にとってその後のお話をスムーズにさせる事に繋がります。
医療機関側にとっても同席してもらう事(間に入ってもらう事)で、面接後に私共に対し本音を言いやすかったりもしますので、面接時の同席は歓迎されており、転職面接では通例となっております。

さて本題ですが、
採用面接の後半には必ず先生からの質問の時間が設けられます。
基本的に面接では医療機関側から先生に対しての質問がメインとなりますが、先生からの質問も医療機関側が受ける事によって、疑問点や懸念点を解消しましょうという動きがあります。
医療機関側から「先生から何か質問はありませんか?」と聞かれる事もあるでしょう。

しかしその際に先生から全く質問が無いようですと、医療機関からの先生の評価や印象に影響する事があります。
「この先生は本当に当院に興味があって面接に来たのか??」という思われても仕方がありません。
当然医療機関としても、印象の良い先生、当院の志望度が高い先生に入職してもらいたいという本音があります。
そして良い印象の先生には少しでも良い条件を出そう、先生のご要望に出来る限りお応えしようという気持ちになります。

よって、上記の質問タイムはその病院をさらに理解する上でも大事な時間ともなりますので、是非先生の方からも質問をするべきです。 

このような事を言うと「どのような質問をするべきなのか?」と仰る先生方もおります。
では実際に、どのような事が過去に聞かれてきたのか、またどのような事を聞くべきなのかを以下に記載します。
※事前に担当のコンサルタントを通して医療機関の情報を得ていたとしても、改めて聞くという姿勢も大事です。

———————————————————-
■ 大凡の外来コマ数と対応患者様数、また担当病棟の受け持ち患者様数や種別について

■ 入院患者様の平均在院日数について

■ 内科疾患(合併症)の対応について

■ 連携先の病院について

■ 在籍医師の数、年齢層について

■ 昨今どんな症例の患者様が多くなっているのか?

■ 措置入院は来るのか?輪番日のみか?

■ 処方箋の種類・幅について

…etc
———————————————————-

是非この辺りは知っておきたい&聞いておきたいポイントです。
どのような医療機関なのかや入職後のイメージがリアルになるかと思います。
面接時の冒頭に先方から病院の説明をされる事があり、その中に含まれている場合もありますので、その場合は聞けなかった部分を質問してみて下さい。

先生からの質問する事で、先生の印象を少しでも良くするという事もあるのですが、実際入職後のイメージやどのような病院・クリニックかを理解しない事には仮に採用オファーを頂けても、そのオファーを受ける/受けないの判断も出来ません。
質問タイムを上手く利用し、先生にとって面接が有意義な時間となるよう以上を参考にして頂ければ幸いです。