医療機関の職員に対する本音を探る方法について

弊社ですが、毎日のように全国の精神科の医療機関とコンタクトを取らせて頂き、精神科の先生方の求人情報等について情報交換をさせて頂いております。
情報交換を行っておりますと、医療機関毎にご提示頂く労働条件や福利厚生の内容が大きく違っている事に気が付きます。
また、ご勤務される先生方や他の職員の方々にとって非常に働きやすい条件を整備されている所もあれば、この内容はどちらかというと職員のためというよりは医療機関の都合を優先している内容ではないか、、、と思ってしまうような内容のものまで様々な条件を見かける事もございます。
つまり、同じ医療機関でも職員に対する考え方に温度差があるのです。
そこで今回ですが実際に医療機関によって温度差を感じた点について、その一部をご紹介させて頂きます。

①有給の取得率について
ここ最近では働き方改革の影響もあり、有給休暇を積極的に取得出来るような世間の風潮になりつつありますが、以前は有給休暇が取りやすい職場と、そうではない職場の違いが明確になっている事も多くありました。
特に医師の場合には有給休暇が取りにくい場合が多く、ほとんど有給が消化されていない所も多くありました。
有給休暇は本来は職員側に自由に取得する事が出来る権利があるものになります。
にも関わらず取得しにくい環境という事であれば、それは意図的に取らせない雰囲気を醸し出している職場の可能性が高くなります。
そこから職員想いの職場なのか否かが見えてくる事になります。

②産休や育児休暇からの復職率について
先生方の中にも産休や育休を取得されるケースは多くあります。
このように長期休暇を取得された後に、再び同じ職場に復職される先生方の割合が分かれば、それも職場の良し悪しを見定めの一つの物差しになると思います。
当然良い職場であれば休暇の後も戻りたいとお考えになるはずです。
そもそも休暇が取りやすい職場なのかについて調べる事も含め、休暇後の復職率を調べてみるのも一つの方法ではないかと考えております。

③病床数に対する医師の配置人数について
医療機関によって医師の配置人数にも大きな差があります。
ギリギリの人数で辛うじて回している所もあれば、敢えて余裕が生まれるように必要以上の人数を抱え一人一人の先生方の負担を減らす事を目指しているような職場もあります。
こういった部分からも職員に対してどのような考えを持っているのかが見えてくる事になります。
病院の規模に対してどれだけの医師が在籍しているのか、外来や病棟での業務量はどの程度なのか、先生方に課せられる責任の重さはどの程度なのか、こういった部分からも職場の本音が見えてくるように思います。

以上のような部分に注目して頂く事で、普段はあまり気にならない意外な部分が見えてくる事がございます。
より良い医療機関を見つけ出す際の今後のご参考にして頂けますと幸いです。
どうぞ宜しくお願い致します。