医師募集の背景から病院の本質を探る

弊社が全国各地の精神科の医療機関と求人のやり取りをさせて頂く際ですが、必ず確認させて頂く事項がございます。
それが「医師を募集する背景(理由)」という事になります。
精神科の医療機関が医師の募集を行う際のほとんどが常勤医師が退職する事による補充のための採用であったり、大学医局から派遣されて来た医師が引き上げられてしまったり、長期の休暇を取得する医師が出てきたため、その代わりの医師を採用したいというように、足りなくなった分を補うための採用という理由が圧倒的に多くなります。

しかし中には違った理由で医師の採用を検討されている医療機関も存在しています。
その一つが体制を強化していくための採用という事になります。
現状、在籍されている医師の人数で普通に病院を回していく事は可能なのですが、病院の活動を強化するために医師を増員する事を考えている場合です。
こういった医療機関では近い将来、病院の変革が行われる可能性が高くなります。
例えば今までは慢性期主体だった医療機関が急性期にも力を入れ始める等です。
今後、医療機関がどういった方向に進んでい行くのかを確認する意味でも、こういった情報は転職先の事を調べる際に非常に重要な情報の一つではないかと思います。
もう一つは上記と同様に、在籍している医師の人数だけでも足りていない訳ではなく最低限、病院を運営していく事には何ら問題は無いのですが、働いている医師の労働環境をより良いものにするため、一人一人の業務負荷を軽減するために、敢えて定員よりも多めに医師を配置する事を考えている病院という事になります。
こうする事で医師一人一人の働く環境を改善し、長く働いて頂くための環境作りに力を注いでいる、つまり在籍されている医師への配慮が最大限行き届いた医療機関であるという事が言えるのではないでしょうか。

転職活動を行う際ですが、こういった理由で医師の採用を行っている医療機関の件数はそこまで多くはないのが実情ではありますが、探してみると意外と出てくる場合も多くなります。
もし求人の情報をお探しされえている際に、こういった理由で募集を行っている医療機関があったとすれば、その医療機関は職員を大事にする良い職場である可能性が高いように思います。
積極的に検討してみても良いのではないかと思います。

もちろん欠員補充のための採用を行っている医療機関においても、必ずしもネガティブな理由で欠員が発生したとは限らない場合もあります。
いずれにしましても、どういった理由で医師の採用を行っているのかを確認する事は、良い医療機関を探す一つの手段になり得ると考えております。
求人情報をお探しになられる際には、是非ご参考にして頂けますと幸いです。