以前、全国の人材紹介会社が寄り集まって行われた研修会に参加した事があります。
その研修会ですが大小様々な規模の人材紹介会社からコンサルタントや会社の経営者など、色々な立場の人が集まり議題について討論するというような研修会でした。
会社毎に扱っている業界や人材は様々で、私共のように医療業界に特化した会社もあれば、企業の事務系の職業に特化した会社、中には経理専門の人材を紹介している会社など様々な会社のメンバーが集まっていました。
しかし私共が扱っているのは人であり、業界や職種が違っていたとしても基本的な考え方に大きな相違はなく、各社の発言は大変参考になる事が多かった事を覚えております。

そんな研修会の中で「転職して成功する人材、失敗する人材の差」について討論する事になりました。
各社それぞれに成功事例や失敗事例についての見識や経験談を持っており各社の様々な意見が発表されました。
一見、様々な意見が発言されたように感じましたが、いざ各社の意見をまとめてみますと、おおよそ、どの会社の意見も同じような結論に辿り着く事が分かってきました。
ではどのような事が発言されていたのか、簡単に内容をまとめてみたいと思います。

【転職して成功する人のイメージ】
①転職について考える際に理由が明確になっている人
②転職した後は目的をクリアするまでは絶対に転職しない
③退職する前に転職活動を行う人
④理想と現実をしっかりと見極めて現実的な選択が出来る人

【転職して失敗する人のイメージ】
①転職について考える際に理由が明確になっていない人
②折角転職したとしても当初の目的を叶える前に再度転職してしまう
③先に退職してから転職活動を行う
④理想ばかりを追い求めてしまい、それが叶わないと分かると嫌になってしまう

大まかですが以上のような内容でした。
ご覧いただいたように成功例と失敗例は相反する内容になっております。
これらの内容が全てだとは思いませんが、大いに当てはまる事も多いのではないかと思っております。
精神科の先生方の中にも、これらをご覧頂いて心当たりのある先生もいらっしゃるのではないかと思います。
転職についてお考えになられる際ですが、まずはこういった事を頭の中で整理して頂き、成功させるためには具体的にどんな事を行ったら良いのかについて、イメージを膨らませて頂く事が転職成功に繋がるのではないかと思っております。
先生方の中にも一度失敗してしまい、そこから先、負の連鎖にはまってしまうような場合もあるようです。
そのような事にならないようにして頂くためにも事前の心構えや準備が大事です。
この先、転職をお考えの先生方、是非ご参考にして頂けますと幸いです。