転職時の最初の関門

 

常勤医として転職するからには必ず医療機関側との面接があります。

但しご存知かもしれませんが、売り手市場(医師が転職のしやすい環境)と言えど、医療機関側は応募やお問い合わせのあった全ての医師にお会いする事はありません。
つまり面接前にそもそも合わなそうな医師に対してはお断りをしているのです。

本日は改めて病院やクリニック側が、医師募集の際にまず初めに見ているポイント(関門)についてお伝えしたいと思います。

ではまず簡単に面接までの流れを説明すると以下の通りになります。

私共から「このような先生がいらっしゃいますが如何でしょうか?」というお話を医療機関側に確認を行ないます。
その際に先生がご希望されている希望条件も併せてお伝えし、交渉をする事も多々あります。
(先生個人が特定出来る内容や個人情報をお伝えする事はありませんのでご安心下さい。)

その後、採用側である病院やクリニックが求める医師像と照らし合わせを行ない、その後医療機関側の意向が出て来ます。
その意向が前向きなものならば、その情報を求人情報として初めて先生へお伝えしています。
そこまで来ると面接にお話を進めるかを決めるのは先生です。

では、上記の最初の照らし合わせで医療機関側は何処を見て意向を決めているのかと言いますと、主な内容は以下の通りです。
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① 指定医の有無
② 精神科としての臨床経験
③ 希望の勤務日数
④ 当直の希望(可否)
⑤ 希望給与
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勿論、医療機関側によって求める医師像は変わりますので一概に有利不利は言えかねますが、明らかな不利な条件は先生側が再考しなければなりません。

不利な条件とは「①指定医無 ②精神科の臨床経験が浅い ③週4日勤務希望 ④当直なし希望 ⑤希望給与額が相場より高い」です。
またこれに近い条件も同様です。
このような先生は最初から弾かれてしまう可能性が非常に高いです。最初に弾かれてしまうと例え条件を下げても2度目の交渉は叶いません。
最初からハードルの高い条件を決め込んでしまうと、その後のお話が全く進まなくなってしまうのです。

しかし最初の関所さえ突破出来れば、その後は色々と交渉が出来たりという事もあります。
上記で言うと①②は変えられないものの、③④⑤は先生の考え方次第で条件を変える事が出来ます。

ですから変えられる部分をよくコンサルタントと話し合い、ベストな希望ラインを決める事をお勧め致します。
これには非常に絶妙なラインがありますので、精神科転職や医療機関に詳しいプロのコンサルタントに是非ご相談をすると良いです。
縁あって私共【精神科医の転職相談室】へご相談を頂いた先生方には、上記について共有させていただきます。