精神科医が転職の際に気を付けるべき事 ~~勤務条件だけで判断は危険!~~

こちらのコラムでこれまでも何度かお伝えしてきましたが、
転職の際に気を付けて頂きたい事、それは「勤務条件だけで判断しない事」です。

転職コンサルタントを利用されているのであれば、是非内情がどんな病院なのかを確認してみて下さい。
(もし聞いてみて回答が曖昧だったりと「詳しくないな…」と思うのであれば、そのような転職コンサルタントとお付き合いは止めた方が良いです。)

どのような病院かどうかを知る事は、転職後の先生に大きく影響を及ぼします。
先生の給与条件や勤務日数のご希望、アクセスの面でどんなに良い・最高の病院であっても、病院の方針やカラーが先生と合わなければ、また事前に知る事が出来なければ、ご入職後に後悔する可能性は非常に高いです。

では病院の方針とカラーとはどのような事かと言いますと、以下のような事です。

■ 今後は病院として急性期~慢性期、どの分野に主に力を入れていくのか?現状維持なのか?
■ 今後、院長先生はどのようなお考えを持って病院運営をお考えなのか?今どのようなお考えで病院運営をされているのか?
■ 働く中で休みの取得に対し、ある程度融通が利きやすいか否か?
■ 先生の働き方に対し柔軟な働き方が出来るのか否か?
■ 院内やコメディカルの方の雰囲気について
■ 院長や在籍医師の人柄について
■ 医師と事務方だと強い権力を持っているのはどちら?
■ お堅い病院なのか否か
■ 売上志向が強いのか否か
…etc

正直申し上げて、転職をする先生ご自身がどのようなお考えを持っているのか、どのようなお人柄なのかを知る事によって、私共から紹介を躊躇う医療機関もあります。

そもそも医師の転職市場はまだまだ売り手市場にもかかわらず、全部のメニュー(求人)を見せて「さぁ先生、この中から選んで下さい!」などというやり方をするコンサルタントは疑問です。
誰でも容易に出来ますし、大した知識や内情を知らないからこそ先生に丸投げしてしまうのです。(その方がラクなのです。)

もしこれからご転職に向けて面接や見学をお考えの先生方は、是非事前に医療機関側の方向性やカラーについてもしっかりお考えいただく事をお勧め致します。
わざわざ時間を作って見学や面接に行くわけですから、有意義な時間をお過ごしされる事を願っております。