非常勤医師は責任が少なく働きやすい!?

 

精神科医の先生方から、以下のようなご相談を頂く事があります。
「常勤先は持たず、非常勤の掛け持ち勤務を考えている。非常勤先を複数紹介してほしい。」

どうしてもご家庭のご事情や先生ご自身のご体調の問題等で、非常勤の掛け持ち勤務や週の勤務日数を減らしてご勤務(非常勤)をご希望の先生方もおりますので、先生のご意向という事であれば、私共はそのご希望を尊重し情報の提供に努めたいと思っています。

しかし「非常勤の掛け持ちの方が気楽で良い」という安易なお考えでしたら、事前に共有をさせていただきたい事もあります。
勘違いによって起こる「こんなはずではなかった…」という後悔をされない為に事前に共有をさせていただきたいのです。

その内容とは以下の通りです。
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何となく非常勤と聞くとアルバイトだから、気楽に働けるというイメージはあると思います。
それは非常勤の掛け持ち勤務は常勤医師とは違い、責任も少ないからというイメージをお持ちの先生もいらっしゃるかもしれません。

しかし非常勤においても「気楽に」という考えは危険です。

と言うのも「非常勤のその枠は先生にお願いします!」という縛りが発生しているわけです。
(常勤医師で埋められないからこそ非常勤医師にお願いしている為、非常勤医師は尚更替えが利かない状況。)
つまり非常勤の先生に休まれてしまっては、医療機関側も困ってしまうわけです。
そういった意味での責任が当然あります。
安易に有給休暇を利用するなどという事も出来ません。

また非常勤医師は、常勤医師の採用状況によって(正職員ではない為)契約を切られやすいという事もあります。
実際に採用担当の事務長から「非常勤医師が多い為、常勤医師を採用して、非常勤医師との契約を徐々に切りたい。」というお話を聞く事もしばしばです。
職の安定という意味でも、かなり不安定な状況です。

元々「常勤先は持たずに気楽に非常勤の掛け持ちをしたい」という事が、現実的には気楽ではないという事になります。
「その都度職場を変えたいし、都度職場が変わるのは苦ではない」という先生でしたら良いと思います。

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細かく言うとまだ色々とあるのですが、それらにつきましては実際にご相談を頂いた先生方とさらに共有をさせていただきたいと思っております。(当然メリット・デメリットがあります。)

明確な理由がない場合や、ラクをしたい為に非常勤の掛け持ち勤務という事であれば、おかれている勤務環境や条件等々をしっかりとご理解ご納得された上で、フリーランスの道を進んでいただきたいと思っております。