私共【精神科医の転職相談室】には、大学医局を出て初めての転職をされる先生方から転職相談を頂く事も多いです。
理由は様々ですが、大学医局を出て初めて転職をされる先生方にはある傾向が見られます。
本日はその傾向をお伝えし、大学医局を出て初めて転職をなさる先生方へ注意するべきポイントをお伝えしたいと思います。
早速ですが、大学医局に属しご勤務されている先生方は、比較的給与額が低い相場であったり、当直や勤務日数はフルで入るのがベースとしてあり、QOLは二の次というケースが多いと思います。
また若い先生方であれば、慢性期というよりは比較的急性期病院でご勤務をされている事も多いと思います。
以上の事もあり、大学医局を出る際にはどうしても反動で高額であったり、当直が免除という条件の求人に惹かれてしまいがちです。
勿論、良い条件に惹かれてしまうのは悪い事ではありません。
しかし注意しなければならない事は、その病院の内情やカラー、方向性であったりともっと見るべきポイントについてもしっかりと検討をしなければならないという点です。
条件が良いと、他の事全てを肯定的に考えてしまうようになり、結果本来なら十分に検討する事を安易に進めてしまうといったような事が起こりえます。
好条件による盲目状態といえる状況になってしまうのです。
転職は表面的な条件で決めてしまうとご入職後に後悔する可能性が非常に高くなります。
このあたりはしっかりと情報を持っているお知り合いの先生か、精神科に詳しいエージェントを頼るのも良いと思います。
「折角、大学医局を出られたと思ったら、フリーとして働くとはこういう事なのか・・・」と疑心暗鬼に陥ってしまっては良くありません。
好条件には影響を受けることなく、時には無視をして、ご自身の勤務イメージに合った医療機関かだけを真剣に見つめる事が出来たのであれば、必ず先生の納得のいく医療機関はあります。
わざわざパワーを使って大学医局を出るたのに、後悔とならないよう上記は参考にして下されば幸いです。