今年になり、働き方改革の関連法案の一部が施行されました。それによって大企業を中心に中小企業に至るまで、従業員の満足度を向上させる事を目指し残業時間の削減や、有給休暇を取得しやすい環境づくりなど、従業員一人一人の生産性の向上を目指した活動が行われるようになってきています。
この動きは企業だけに関わることでは無く当然の如く医療機関においても当てはまる事になります。
こういった動きが活発になってくれば先生方の働き方に関しても少なからず変化が生じてくる事になりそうです。
例えば当直についてですが、今までは当直に入って頂いた翌日はそのまま勤務したいという事でご希望される先生方が多かったように思います。
しかし当直で費やした時間をどう捉えるかにもよりますが、仮に日勤と同じく通常の勤務時間の一部と捉えるようになれば当直をした後に日勤の仕事を継続する事は明らかに勤務時間オーバーという事で見られる事になると思います。また週の勤務時間に関しましても労基法上は週40時間が上限という事になりますが、医師の場合、それを明らかにオーバーしているような状況が発生しています。
この辺りに関しても明確に規定が定められるようになれば、先生方の働き方が大きく変わる可能性がございます。
働き方改革が浸透して来れば先生方にとりまして恐らく全てが悪い方向に進む事はないと思われますが、そもそも働き方改革の意味としては「生産性の向上」という事になります。
という事は考え方次第では少数精鋭的な考え方をする経営者も出てくるかもしれません。場合によっては職場への貢献度が求められるような事も考えられます。
つまり貢献度の高い人だけが評価されるという時代です。そのような時代が訪れた時にも焦ること無く今からどういった動き方をすれば職場への貢献度が高まるのかを考えて頂くと同時に世の中の変化に対して柔軟に対応出来る準備をして頂く必要があるのではないかと考えております。
働き方改革と実際の働き方について、今から意識して頂く事をお薦め致します。