昨年ご案内させて頂きましたT先生の件ですが、T先生はちょうど1年程前に弊社にお問い合わせ頂き、そもそも転職するか否かについて悩んでいるという事でご相談を受けました。
そこで当時T先生よりお伺いしました条件を参考に見合った案件をお探しし複数の案件をご紹介させて頂きました。
具体的な案件を見て頂いた方が、よりリアルに検討出来るのではないかと考えたためです。
そしてその中から一番気になるY病院を選んで頂き面接に参加して頂きました。
結果としては無事にオファーを頂く事が出来、条件的にもT先生のご希望に見合った内容になっており、あとはT先生が入職するかどうかの最終判断を下すのみという段階でした。

 

 

しかしT先生の状況に変化が生じてきました。
当時ご勤務されていた病院ではT先生よりも先に退職する先生が出てきてしまい、それが理由で勤務先から強い引き留めにあってしまい、退職すること自体が困難になってしまったのです。
T先生としましては現職場と揉め事を起こしてまで、迷惑を掛けてまで転職したくないという想いもあり、このタイミングでの転職を諦める事にしたのです。
それとT先生の頭の中では「1年後に改めて応募すればY病院から再びオファーを頂けるだろう」という事で考えていた事もあったようです。

 

そして1年が経過しT先生が転職活動を再開するタイミングが来ました。
改めてY病院にコンタクトを取りましたが、実はこの1年の間に既に他の医師を採用したようで状況が大きく変わってしまい医師の募集はストップしているという事が判明しました。
こうなってしまうと、この病院への応募は不可能という事になりますので、また別の病院を探す事になります。
そこで改めて情報収集を行う事になったのですが、なかなか見合った案件が出て来なかったのです。
結果的に他の病院に転職して頂く事になったのですが、T先生としては今でもY病院の事を思い出される事があるようです。

 

今回の事例のように転職ではタイミングが非常に重要になります。
今回のケースでは求人が充足してしまいましたが、中には時間をかけた結果、求人が発生する事もあります。
かと言いましても意図的にタイミングを図る事もとても難しい事です。
つまり求人というのは生ものであるという事が言えます。
そのような状況を考えますとチャンスを逃がさないように、新鮮なうちに対応出来るような転職活動をするという事が大事になります。