これはある企業で実際にあった話になります。
私の知人で派遣会社にて勤務している人が居ます。
彼が担当していた派遣スタッフの中で、ある企業にて事務職として勤務していたBさんというスタッフがいたようです。
Bさんは同じ職場にて派遣スタッフとして丸2年間、勤務を継続していました。
本人からの報告を聞いている限りでは職場にも上手く馴染んでおり重宝されているようであり、Bさん本人的にも、この企業での勤務に対して大変満足されていたようでした。
そして3年目に入る時に派遣会社とBさんとの間で契約の更新についての話し合いが行われたようです。
当然Bさん本人としては気に入った職場であり契約を更新して勤務を継続していきたいと強く要望していたようでした。
そこで派遣会社から派遣先の企業に対してBさんの契約を更新して欲しいという事で依頼をしたのですが、企業側から返ってきた回答は意外な内容だったそうです。
それは契約終了という話だったようです。
よくよく話を聞いていると既に他の派遣社員が同じポジションで勤務する事が決まっているとの事でした。
つまり仕事がなくなるための契約解除ではなく人の交代のための契約解除という事になったようです。
ここで引っかかるのは本人からの報告では企業に上手く馴染み問題なく業務をこなしていたにも関わらずどうしてこのような結果になってしまったのかという事です。
この点について企業に確認をしてみたところ、Bさんは確かに仕事の質は高いようでした。
しかしスピード感において企業側の要求と比べ、だいぶ見劣りしてしまうという状況のようでした。
タイミングを見つつ企業からBさんに対してスピードをアップして欲しいとの話をしていたようですが、最後まで改善される事なく契約打ち切りという結果に繋がったようでした。
Bさんはご自身の中で勝手にスピードを軽視していたのでした。
職場という組織の中で生き残るためには、時には組織の期待に応える事も大事です。
ご自身が考える仕事のスタイルも大事ですが組織に属している以上は組織のスタイルに合わせる考え方を持つ事も重要です。
つまり組織に対してどれだけ貢献出来ているのかという事です。
これも職場との関係を上手く維持するための考え方の一つではないかと思います。
世の中を上手く立ち振る舞う手段の一つとして是非、頭の隅に入れておいて頂ければ幸いです。