入院患者から病院の内情を探る

 

私共は日々の活動の中で精神科の病院に訪問させて頂き院内の見学などをさせて頂く事も頻繁にあります。
病院によって建物が新しい、古い等の違いはあるにしても同じ精神科の病院ですから中身に関しては大きく変わる事はほとんどありません。
しかし私共としては何とか各病院の特徴などを把握するために目を凝らしながら院内の見学をさせて頂く事になるのです。

 

見学をさせて頂く際には院長先生や事務長にご案内して頂く事がほとんどになります。
私共が後をついていく形で見学をさせて頂くのですが、その際にふっと気が付いた事がありました。
それは病棟の患者と院長先生、事務長との関係性という事になります。
見学をしている時に病棟の患者が院長先生や事務長に対して笑顔で気軽に話しかけてくる病院もあれば何人の患者とすれ違っても挨拶ひとつ出て来ないような病院もあります。

 

これこそ普段の院内の雰囲気をリアルに映し出している事ではないかと思います。
職員の方々の対応という事であれば極端な話、繕う事も出来てしまうと思います。
しかし患者の雰囲気までは流石に繕う事は難しい事ではないかと考えております。
これはあくまでも推測のお話になりますが患者と職員の関係性が良好な医療機関というのは患者に対して常日頃、親切・丁寧な対応をしている医療機関という事を推測する事が出来ます。
言い方を変えますと「人に対して親切・丁寧な病院」という事になります。
という事は患者だけでなく職員に対しても親切・丁寧な病院である可能性が高まります。

 

 

現にこのような雰囲気の医療機関にご入職して頂いた先生方からは好印象を抱いて頂く事が非常に多くなっております。
折角見学をして頂くのであれば普段のありのままの姿を見て頂き良し悪しの判断をして頂く事が大事です。
これから病院の見学をご予定されている場合には患者がどんな雰囲気なのかチェックして頂けると、その病院の本当の姿が見えてくる事になると思います。
見学に足を運ばれる際には是非、意識して見て下さい。