ここ最近ですが精神科医のニーズの高まりとともに様々な方面から精神科医の採用について考えていきたいというご相談を受けております。
その中でも特に多いのがリエゾンの案件と訪問診療の案件という事になります。
先日、私共の方でご案内させて頂きましたY先生の件ですが、とあるケアミックスの病院から精神科医師の常勤を採用したいという事でご相談を頂きました。
内容を詳しくヒアリングしてみるとリエゾンの案件だったのですが内容的にY先生のご要望にピッタリだった事もありY先生に対しこの案件をご紹介させて頂きました。
実はこちらの医療機関ですが過去にも精神科の常勤を採用した実績があったようなのですが、その時の先生は既に退職されており、そのポジションへの補充という事で今回、募集を行っているようでした。
このお話を聞いた際に私個人的には前任の先生の退職理由について少々気になってはいたものの一旦はスルーしてしまいました。
しかし後になって「やはり、、、。」という結論に至ってしまったのです。
精神科病院以外でのあるある話として、精神科の先生方に対して必要以上に内科的な対応を迫られてしまう事があります。
病院担当者からの話を聞いている限りでは「内科的な対応はほとんどない」、「発生した場合には内科医に対応を任せる事が可能である」という事で内科対応はほとんど無いというような話を伺う事が多いのですが、実際に蓋を開けてみるとイメージしていた以上の対応を迫られる事も多くなります。
これは彼らが思っている内科対応と精神科医が考えている内科対応のイメージにギャップがある場合が多いが故に起こり得るのです。
そして、これが理由で退職に至るケースも少なくありません。
そうなんです。前任の先生も、どうやらこれが理由で退職されたような事が分かってきました。
そこで私としては再度、精神科の先生方とやり取りして頂く際の内科対応に対する考え方についてお伝えさせて頂きました。
その後、Y先生にご入職して頂く運びとなったのですが、ご入職されて1ヵ月以上が経過しておりますがY先生の方からは特に困っているようなご連絡は来ていない状況です。
このまま無事にご勤務が継続する事を祈るばかりです。
今回のように精神科病院以外の医療機関にご入職される際ですが上記のような点について念には念をという事で事前の説明、共有を怠らないようにする事が大事です。
このような機会がありましたら、是非、今回の事を思い出して頂きご対応頂く事をお薦め致します。