スピードだけではない!指定医取得を目指す際の病院選びの注意点について

 

私共の方にお問い合わせ頂く先生方の中にはこれから指定医を取得したいので取得が可能な病院を紹介して欲しいという事でお問い合わせを頂くような事も多くなっております。
この様な場合、先生方からのご注文の内容に多いのが過去に指定医の取得実績の多い所や症例が早く確実に集まる所を紹介して欲しい、というご依頼を頂く事が多くなっております。

 

 

この様な条件に該当する病院という事になりますとスーパー救急を行っている病院などをはじめ、急性期の対応をしているような病院の方が症例が集まりやすく過去に実際に指定医を取得した実績も
豊富な病院が多くなります。
それもあって今後、指定医の取得をご検討されている先生方の中には敢えてスーパー救急の病院に進む選択肢をお選びになる場合もあるのです。

 

ただここ最近ですが指定医の取得を目指して実際にスーパー救急を行っている病院でご勤務されていた先生方からスーパー救急の病院だからこその弊害と言える部分についてのお話を伺うような事も出てきています。
それは指導体制についての問題という事になります。

 

確かにスーパー救急の病院では過去に指定医の取得実績が豊富な所も多くなっており、様々な症例を短期間で集める事も可能です。
しかし勤務している常勤の先生方の業務量は他の病院と比べた場合に圧倒的に多い事が多く大変忙しい環境の場合が多くなります。
そうなると先生方が普段行うべき業務をこなす事だけで精いっぱいの状況になってしまう事も多く、指定医の取得を目指す先生方への教育指導に対して時間を割くこと自体がとても難しくなってしまう
可能性が高いのです。
この様な状況になれば病棟で放置されてしまったり、指導を仰ごうと思っても、上長の手が空いておらず対応して頂けないなどの弊害が発生する可能性が高まります。

 

それに比べてスーパー救急ほどは症例が集まらないが、ある程度時間をかけて対応すれば全ての症例が集まるような病院の方が、勤務している先生方に余裕がある場合も多く、結果的に指導を仰げるような場合も多くなるのです。

 

指定医の取得を目指す際ですが、今までに精神科でのご勤務経験のない先生であれば、精神科の医療機関にて最低でも3年間、勤務する事が義務付けられています。
そう考えますと、3年かけて全ての症例を集めれば良いという事になりますので、1年で症例集めが完了しようが3年で症例が集まろうが結果的に指定医取得が出来る時期は変わらないという事になります。
そう考えますと3年かけて症例を集めつつ、指導して頂けるような病院にて勤務した方が結果的には良い教育が受けられるという事に繋がると言えます。

 

指定医の取得に関しては症例集めのスピードだけを重視するのではなく、その内容についても、しっかりとお調べになられる事をお薦め致します。