病院とクリニックの外来の質について

 

(御周知の先生も多いかもしれませんが)
転職の際に
・これまで病院勤務がほとんどであった為クリニック勤務は初めて、という先生がいらっしゃいます。
・またこれまではクリニック勤務ばかりで、病院勤務は数十年ぶりという先生もいらっしゃいます。

 

本日は病院とクリニックの外来についてスポットを当てたいと思います。

 

 

 

そもそも、病院とは入院をする為の施設です。
またクリニックは主に入院まではいかないような患者様が多くいらっしゃる施設です。

 

病院の外来は比較的入院を必要とする患者様が来ますので、お一人の患者様に割く時間が比較的かかります。(児童思春期の患者様はさらに時間が長くなる傾向にあります。)
これは急性期の病院であればあるほどです。
そもそも病院へはクリニックからの紹介もあるほどですから。

 

つまり、患者様の症例の重度が違う事から、
病院の外来数とクリニックの外来数は違うものなのです。

 

よくクリニック求人に外来60名程/日という表記が見られる事もありますが、
病院ベースに考えてしまうととても診れるような数ではありません。
また病院求人に外来1コマ20名程という表記が見られる事もありますが、
クリニックベースに考えてしまい、軽く構えていると意外に負担の大きさを感じると思います。

 

 

ご転職の際に、病院勤務→クリニック勤務、クリニック勤務→病院勤務となる場合、
しかもクリニックでの経験がなかったり、どちらかの勤務経験に長いブランクがある事でおかしな勘違いを生んでしまう事があります。
「え、こんなに患者様を診なければならないの!?」
「え、外来はこんなもんでいいのか。」
と安易に決めつけてしまうのはよろしくありません。

 

どのような医療機関で、外来ではどのような患者様がどれほどいらっしゃるのか?
よく確認される事をお勧めします。