精神科単科病院、総合病院、ケアミックス病院と日々連絡を取っておりますと、
近年精神科医師の働き方に変化で出てきています。
病院勤務というと、外来、病棟管理がメイン業務というイメージがあると思います。
しかし近年の病床数縮小の情勢を見ますと自宅や施設で療養されている患者様も多くなっています。
そこでニーズが高まっているのが、ご周知の通り訪問診療です。
これまでは比較的クリニックが訪問診療の担い手となるケースが多く、訪問診療をメインとするクリニックがここ数年で爆発的に増えました。
病院としての機能は入院がメインですので、外来・入院という業務がメインになっていました。
しかし、まだまだ訪問診療を必要とする特に施設が多くなっており、自治体や病院側への依頼が非常に多くなっているのです。
そうなると病院側も動きます。当然新たな収入源ともなりますので、訪問診療の方にも力を入れていきたいとの意向が強くなります。
つまり、これまで通りの院内での仕事(主に外来・病棟管理)に訪問診療が加わってきています。
ただこれらの訪問診療については普段の勤務時間内(週4日勤務であれば週4日内に)に行なってもらうケースが多く、また院内での仕事はそれなりにセーブされますので、先生方にとってそこまで大きな負担となっているようには思いません。
先生ご自身のご経験としても、今後は訪問診療を必要とする居宅の患者様、施設の患者様は増えますので、僭越ながら勤務内で出来るのであれば良いご経験ともいえます。
これまでのように病院にて患者様が来院されるのを待つ姿勢から、アウトリーチ的に病院から出ていくような事が病院での精神医療でも求められています。
時代と共に医療が変化するように、働き方も変化しています。
その変化については勤務医の先生といえど、見て見ぬふりをするのではなく、しっかりと向き合っていく事が良好な関係性の下で長く働くという事に繋がると思います。