本日は過去の事例をご紹介します。

 

 

A先生とB先生、転職のご相談があったのは違う時期なのですが、
A先生とB先生はZ病院という同じ病院で働く先生方でした。

 

それぞれの先生に対し、Z病院での勤務状況(忙しさ)を伺うと、
・A先生:「とにかく様々な疾患の患者様を取るような断わらない病院で非常に忙しい。」
・B先生:「幅広い疾患の患者様はいるが、一般的な急性期病院でそれほどハードという訳ではない。」

とお二人の先生方にとって負担度合いがまるで違うように感じました。

 

ここまでですと、A先生・B先生の経験値やご年齢、また担当の入院患者数に違いがあるのではないかと思うかもしれません。
しかしいずれも差はほとんどなく、むしろB先生の方が医師のご経験としては1年短いという状況でした。

 

ではお二人の先生方の何が違ったのかと言いますと、人によって感じ方や考え方等は違うのですが、
明確に違ったのはご経歴でした。

 

A先生はこれまで慢性期の割合が半分程の病院でご勤務されそこで指定医を取得されましたが、現在のZ病院に来たのは急性期病院の中でも給与条件が比較的良かった事と急性期寄りの病院で働いてみたかったという理由でした。
一方B先生はこれまでスーパー救急の病院をメインにご勤務され、指定医もそちらの病院で取得された後は、ご実家に戻るとの理由で交通の便の良いZ病院を選ばれたようなのです。

 

 

 

 

このように先生のご経歴によって、またベースによって感じ方は大きく異なります。
私共も先生に病院を紹介をする際には気を付けなければなりませんし、その前に先生の感覚と探す私共の感覚を合わせなくてはなりません。

 

また以前こちらで書きましたが、上記のようなケースですとA先生とB先生が思う「ゆったりした勤務」という言葉も同じではありません。
ご勤務の業務量やスピードに対する捉え方や感じ方が違う為、B先生に至っては「ゆったり過ぎて、ヒマ過ぎて辛い…」なんて事も起きるかもしれません。

 

 

先生から転職のご相談を頂く際に、私共からご経歴について確認をさせていただく事があると思いますが、
過去の先生のご経歴を確認させていただいた上で、先生方のご希望やご意向にしっかりと向き合わなければならないと考えております。