精神科病院と経営コンサルタントについて

 

私共【精神科医の転職相談室】は日頃から精神科病院と連絡を取る機会が多いのですが、
病院の内情を探っておりますと経営コンサルタントの方が入っているケースが見受けられます。
 
病院はある程度の規模を誇る医療施設ですから、経営コンサルタントの方が入っていても不思議ではありません。
また医療現場のトップである院長は医療のプロであっても経営のプロまでではないという事もあります。
 
以上の背景から、精神科病院と経営コンサルタントは繋がりがあると考えて良いと思います。
 

 
ではそこで気になるのが、先生方への影響力ではないでしょうか?
 
実際に経営コンサルタントの方の提案で病院の方針が大きく変わってしまった病院を私共は過去に見て来ました。
そしてその事によって医局内は混乱、結果として複数名の先生方がお辞めになってしまう…。
(勿論、経営コンサルタントの方の提案で病院が新しい方向性に向かう事は悪い事ではありませんし、経営コンサルタントの方の存在を否定するわけでもありません。)
 
また経営コンサルタントの提案によって経営が安定する、改善される病院がある事も確かです。
病院の方向性は変わっても、経営面からの安心感(働く職場の安定)が生まれます。
 
 
元々非営利主義とも言える医療と収益を重視する経営とは相反するものです。
経営も考えながら実際の医療現場をしっかりと見つめる事は経営者として重要な事と言えます。
 
 
また経営コンサルタントの影響力の大小については、
経営コンサルタントに役職がついている病院もありますし、嘱託で隣接している施設のみを見てもらっている病院もあります。
このように立ち位置によって医療現場への影響力を計る事も出来ます。
 
 
いずれにせよ、今後も精神科病院と経営コンサルタントとは付かず離れずの関係が続きそうだとは考えております。