先生方は転職をお考えになった際、様々な方法で情報を集めたりご覧になる事があると思います。
紹介会社から求情報を貰ってみたり、ご自身でインターネット掲載の求人をご覧になってみたりと複数の情報の集めていると、よくお名前の出て来る病院があるかもしれません。
 
正直、よく名前が出て来る病院に対しては、「医師体制に相当困っている」→「医師が集まらない理由がある!?」→「内情が良くないのではないか!?」→「良くない病院」というお考えになるかもしれません。
仮に私なら(先生と同じお立場なら)上記のように考えてしまいます。
 

 
しかし全ての病院がそうではありません!
勿論、あまり宜しくない内情のお話を聞いたりする病院はあるのですが、実情は様々です。
 
前置きが長くなりましたが、
本日は常に医師を募集している病院、常に求人を出している病院についてお伝えしたいと思います。
必ずしも内情に問題がある・良くないという訳ではありません。
 
 
では何故、求人としてよく出て来るのかと言いますと、以下の理由も考えられます。
 
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① 医師の在籍数が他の病院よりも多い為、毎年何かしら先生方の都合や動きがどうしても出てきてしまう。
→ 医師を数十名抱えている病院の場合は、毎年1名は退職や異動をする先生が出て来る可能性は当然高くなります。
 
② 急性期病院は指定医取得の為に来ている先生方もいらっしゃる為、毎年の指定医取得の際にはどうしても動きが出てしまう。
→ 近年、指定医取得後はプライベートのお時間を大事にする先生方が多くなっている事から指定医排出病院になってしまう事があります。
 
③ 病院のアクセスや立地状況からどうしても医師獲得が難しい状況。
→ 医師の居住エリアのニーズと合致しない病院がまだまだ多いです。また精神科病院は駅から遠方にあるケースが多いという事も影響しています。
 
④ 増床や建て替え計画、また病棟方針変更の為、複数名の医師の増員を考えている。
→ 複数名の医師を短期間で採用する事は難しい為、どうしても長期的な募集となっている事があります。
 
⑤ 院長候補など病院側がピンポイントの条件で医師を募集しているケース。
→ 該当する先生がなかなか出て来ない為、募集が長期化する傾向があります。
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大凡の理由は以上の通りです。
必ずしも内情が悪いわけではないのです。
 
また先生から先生へ話が伝わっていく過程で、その病院に対し何となく悪いイメージが付いている事もあります。
(その場合は先生へ尋ねると明確なお答えが返ってきません。)
 
結局のところ何をお伝えしたいのかと言いますと、
私共【精神科医の転職相談室】は上記の情報を正直に先生方へお伝えするという事、
根拠のない悪い仮説・良い仮説は立てない(決めつけない)方が良いという事、
先生個人に合う合わないの判断は実際に見学や面接等で目で耳で肌で感じて頂きたいという事です。
 
 
ご転職の際には上記のような内情があるという事も頭の片隅に置いておいても良いかもしれません。