不満を言う相手や場所を考えていますか?

 

勤務医としてご勤務されている以上、不満が全く無いゼロの職場はありません。
それが小さい不満であろうが大きい不満であろうが、少なからず不満は持っているかと思います。
それは先生それぞれで、人間関係や病院の方向性や方針等の内情的な部分であったり、給与面・勤務日数・当直の回数・通勤時間等の条件的な部分であったりすると思います。
 
全く不満が無く100%満足している先生はなかなかいらっしゃられないと思います。
 
そして時にはそんな不満をこぼしてしまう・・・そんな時はありませんでしょうか?
不満をこぼしてしまう事は誰しもがある事ですから良いと思います。
 
不満をこぼす相手は、医療機関内の事を理解している同じ職場で働く先生やコメディカルかもしれません。
時には奥様や旦那様、お付き合いのあるMRや転職コンサルタントの時もあるかもしれません。
 

 
しかし、それを言う相手や場所をよく考えていますか?
「そんな事は分かっている」という先生は多いかもしれませんが、意外にその不満を言っている事が上層部に漏れているのはご存知でしょうか?
 
不満をたまにこぼしてしまうという事なら誰しもある事だと思いますが、他の先生やコメディカルを巻き込んで不平不満を共有しようとするのは宜しくありません。
中には対病院という勢力図のようなものを作りたがっているとしか思えないような先生もいらっしゃるようです。
 
正直申し上げてそのような事をしても損をするのは先生です。メリットは何一つありません。
他の先生やコメディカルを巻き込んで不満を言っている先生は、間違いなく上層部にその印象が伝わっています。
「そんな事は理解しているし、いざとなったら辞めてやるから病院側なんて怖くない」というお考えもあるかもしれません。
 
私共が忠告したいのは、上層部からの評価が悪くなるから止めましょうという事が言いたいのではありません。
狭い医療業界、しかもその中で精神科という狭い分野やエリアの中で、先生のその評判や悪い印象は院外に漏れてしまう可能性があるという事です。
そうなると今後の先生の転職に影響が出て来ます。院長同士が知り合いだった、学会の時に顔を合わせる仲という事は医師であればよくある事です。
 
 
不満を持つ事やこぼしてしまう事はありますが、あくまでこぼす程度にしておく、相手や場所を選ぶ事は実は大事な事なのです。
 
風評被害によって先生ご自身が損をしない為に、以上は念の為頭の片隅に置いておいていただければ幸いです。