今回は精神科のクリニックで勤務する際のポイントについて
幾つか気が付いた点をお伝えさせて頂きたいと思います。
 
普段は精神科単科病院で常勤としてご勤務されている先生でも、
非常勤としてクリニックでの勤務をご希望される場合もございます。
クリニックでの勤務という事になれば外来が中心になる訳ですが、
同じ外来でも病院で行う外来とは毛色が変わってくる事が多いです。
 

 
個人の先生が開業されたクリニックで勤務する際の一番のポイントは、
「対応する患者の数」という事になります。クリニックの経営を維持し
更に発展する事を考えますと出来るだけ多くの患者対応を行う事が
求められてきます。1時間当たり何名ですとか再診一人当たり何分、
といった感じでおおよその時間配分がなされ、そのペースで
対応していく事が求められる事が多くなります。
 
クリニックの場合には病院に来院される患者と比べますと、
軽度の患者が多くなる事もあり、一人に費やす時間としては、
比較的早めに対処する事も可能になります。
 
またここ最近ですがADHDの患者の割合が増えているようです。
そのような患者が来た際に必要になるのがコンサータの処方です。
既にコンサータの登録医になられている先生であれば問題ありませんが
まだお済でない先生の場合には、勤務する前提としてコンサータの
登録医になって頂く事をお願いされる事が多くなって来ております。
 
クリニックの中でも特に個人の先生が開業されたようなクリニックは
立地的にも大きな駅の目の前などに構えられている場合も多く、
病院での外来とは感覚が大きく変わります。先生方の診察の幅を
広げて頂く意味でも、クリニックでの勤務経験をお積みになる事も
一つの手段ではないかと考えております。